というか、いつのまにか入っていた。
校舎の前で整列させられていた。
なんだかきゅうくつだ。
「なんでここに並ばされているんだろう。」
と、思ったのをおぼえている。
私はよく、クラスメイトにバカにされたり
悪口や嫌なあだ名などを言われていた。
ブタとか赤ゴリラとか。
嫌だった。
でも私はかなり楽観的で人をすぐに許す
タイプだったように思う。
明るかったのが救いだったのかもしれない。
死のうとか思ったことも一度もない。
なぜかなんでもなんとかなる気がしていて、
前向きでガッツがあった。
でも気弱なところもあった。
そして私の特徴として、
いろいろな人の言動を哲学するというか、
なぜあの人はあんなことを言うのだろうとか、
いつもひとりの帰り道などには考えていた。
小学校6年生のある日、帰り道の途中で
ある言葉が急に自分の内側に現れた。
「人生はバランスだ」と言う言葉だ。
それからはその言葉が
自分の中の大切な言葉になっていた。