三角形や台形など角がとがった敷地に、正方形や長方形など角が直角の建物をおさめようとすると、小さな家しか建たず、周囲にデッドスペースが生じます。変形の土地では、敷地の形を素直に生かした平面にするのが効率的です。ただし、敷地の形や面積にもよりますが、一部の部屋が変形しすぎた平面になってしまい、居室としてはかなり使いにくいことがあります。このような場合は、その部分を大きな収納スペースとして利用するなど工夫しましょう。変形敷地の価格は、方形の敷地と比べて、いく分割安なことが多いもの。ただ、逆に建物の形は方形のほうがローコストです。変形敷地に合わせた建物は、どうしても複雑な形になってしまうため、割高になります。また、ハウスメーカーの住宅、特に規格型プランでは、対応できないこともあります。極端な変形敷地の場合は、変形敷地の住宅に慣れている建築家に相談すると、いい提案がしてもらえる可能性が高いです。これから土地を購入する場合は、契約前に建築家に下見をしてもらうことをおすすめします。 

 

★中庭やトップライトなど上部から光をとりこむ 

間口の狭い敷地では、お隣の建物との間に十分な距離をあけるゆとりがないため、横(壁)からは十分な採光が望めません。そこで、上部から光をとり入れることになります。京都などに見られる町家では、坪庭をつくることで、うなぎの寝床状の建物に光と風を巧みに招き入れています。同様の考え方で、建物のほぼ中央に庭をつくり、1階、2階とも庭に面した部分を大きな開口にすれば、明るい日差しや風がたっぷりとり込めます。デッキにしておけば、リビングなどの延長として活用することも可能です。中庭は、建ぺい率にも容積率にも含まれません。そのため、中庭を設けることで、実際の床面積以上のボリューム感のある建物になるのもメリットです。中庭が無理な狭小地では、トップライトで光をとり入れましょう。建物の中央付近を、部屋と連続性をもたせた吹き抜けや階段室にして、トップライトを設置します。上の階にも下の階にも光が広がり、密集地でも明るい家になります。設置場所によっては、風が抜ける開閉式にするか、日よけのブラインドなどをつけるといいでしょう。 

 

 

 

 

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