トゥルソワ
曲は「ロミオとジュリエット」。
ロミオやジュリエットを演じているのではないらしい。
ショートと比べると、表現の面ではまだこれからといった感じ。
冒頭の4Lzは転倒。4Tのコンボは成功、2本目の単独4Tはお手付き。
前半はジャンプに集中していて、曲がBGMっぽくなっていた。
後半の3Ltz+3Loは余裕。4回転以外のジャンプは何の心配もなく飛んでいた。
ジャンプは高くて、安定していた。
ワリエワ
北京五輪金の本命とも言われている。
テストスケートを見る前、その評価が高まるだろうと思っていた。
ショートはとても素晴らしい出来。
フリーも良かったとは思うけれど、北京五輪は他の選手にもチャンスはありそうと思った。
ワリエワは4Tを2本入れてきた。
今後はわからないけれど、トリプルアクセルや他の4回転はなくて、トゥルソワより4Tの安定感はない。世界ジュニアのときもわずかに4Tは乱れていた。成功率が低いというほどではないが…。
今回は、1本目の4Tでおかしな軸になってしまい、失敗。2本目のコンボは成功。
ミスは4Tの1つだけ。ただ3回転でも、軸が変なものもあった。
身長が伸びているから、影響があるのだろうかと思う。
シェルバコワ
ショートと同じような曲調。昨シーズンも雰囲気が似ているし、悲しげな曲でばかり滑っている。
冒頭の4回転は転倒。
4回転以外はミスはないけれど、ジャンプに余裕は感じられない。
女子は筋力足りないから、体を絞ってジャンプを跳ぶ方向へいきやすい。
前より健康的になってきたけど、またジャンプのために痩せたりしないと良いなと思う。
3回転はミスする気配はないけど、ためて跳んでいる。
五輪までのメドベデワと同じ跳び方だけど、同じ年齢の頃は、まだそれほどためて跳んでいなかった気がする。
軽さを保たないとできない跳び方だから、五輪までもつかどうかの感じ。
3回転までは大丈夫だけど、4回転はどうなっていくだろう。
一番調子が良いのは?
ジャンプに限って言えば、明らかにトゥルソワが良かった。
順位は本番の出来で決まる。だから、今期はだれが有利とか言えない。
でも、ジャンプの高さ、回転の速さ、軸のぶれなさを見ると、これから先も高難度ジャンプを跳んでいけるのがトゥルソワだと思う。