作 アリソン・ウォルチ
絵 パトリス・バートン
訳 薫くみこ
出版社 ポプラ社
2012年9月第1刷発行
何でも・・・たれよりも・・・「1ばん」が大好きな女の子バイオレット
「1ばん」は、かっこいいし、ステキだし、人気者だし、注目の的・・・
とにかく1ばんにこだわっている女の子。
確かに、1ばんっていいよね。(あまりとったことないけど・・・)
その昔、
「1番じゃなきゃいけないんですか?」と言っていた政治家さんもいたね。
1番に越したことはないけど・・・
バイオレットが「1ばん」にこだわる気持ちは・・・どこからくるのかな?
自己満足、自慢したい・・・
一番じゃなきゃ認めてもらえない?ばぁばは、深読みしてしまいました。
一方・・・
ロージーは、
「1ばん」ってすごいなって思うけど
なんだか、もやもやしてます。
「わたしは、1ばんになれないけど、それってすごくないことなのかな・・・」
「1等賞の1番だけを・・・みんなも『いちばん』とおもうのかなあ?」
自分自身に問いかけます。
1番じゃないけど・・・好きなものを見つけた時が「いちばん」
わたしの中の「いちばん」は、1等賞より「すき」なものなのです。
学校で、植木鉢に種を植え、育てる活動がありました。
ロージーは、植木鉢に、自分の好きな色や好きな形の絵を描くことができました。
バイオレットの芽の方が少しだけ大きかったのを見て・・・
黒ロージーが現れます。
バイオレットの豆の芽に土をかけちゃいます。
悪い事をしちゃった後のセルフトーク、感情や感覚が・・・
ばあばの胸にも突き刺さります。
なんで あんなことしたんだろう・・・・・・・。
ずるの1ばんなんて、びりの びり。
バイオレット、ごめんなさい
おまめちゃん、ごめんなさい。
そこから、ロージーは変化していきます。
バイオレットの分も、お世話をします。
ロージーにとって・・・
それは、楽しいこと・・・うれしいこと・・・
お豆を育てることが、いちばんすきなことに気づきます。
自分なりの「いちばん」に目覚めました。
自分の「いちばん」に気づいてくれてありがとう
バイオレットは、お世話をしてくれたロージに小さな声でお礼をいったけど・・・
「1ばん」にあくまでもこだわるんですね。
しかし、ラストの、ロージーへの先生の言葉に、感動
「ロージーのいうとおり、いちばんは、1とうしょうだけじゃないわね。」
「ロージーは、ロージーの いちばんを たいせつに そだてていこうね」
ありがとう。先生。
先生も、何が大事なのか、わかってくださって、
ロージーに声をかけてくださったんですね。
見つめ合う、先生とロージーの姿に、さわやかな風が吹きました。
きれいごとかもしれないけど・・・
結果も大事かもしれないけど・・・
結果ばかりを追い求めるのではなく、
どんな思いをもって行動していくのかが大事だと思いました。
それが、結果につながると信じて・・・
「1ばん」と「いちばん」の違いに・・・
気づかされました。
それでは今日はこの辺で・・・
ありがとうございました。