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航空科学博物館

コンベアCV880なんて今の人達は知らないだろう。何しろ日本で初めて747ジャンボが就航した1970年に消えた旅客機である。

1950年代後半に米・コンベア社がボーイング707、ダグラスDC-8等のジェット旅客機に刺激されて急遽開発した旅客機である。

しかし、急いで開発したせいか操縦が難しく、しかも、F-104戦闘機から流用したエンジンは、只でさえ煩い戦闘機のエンジン4発を搭載していた為に、さらに煩く、丁度環境汚染が騒がれた1960年代中盤には、良い批判の的だった。

パイロットからも「ジャジャ馬」と呼ばれ、ライバルの全日空が、「立たせたタバコが倒れない」と謳われたビッカーズ・バイカウントと比較し「ブリブリブリ!!」という大爆音と黒煙をバンバン噴いて飛ぶ姿は「急ぐ客」以外には嫌われた。

日航のCV880は、乗客を巻き込んだ事故は無かったものの、訓練に回されたのが仇となり、訓練生もろとも4機が失われた。不人気で安い機体なので引退後は香港のキャセイ・パシフィク航空に売却されたが、そこでもさらに事故を起こしている。

だが、その一方でエルビス・プレスリーの自家用機としても知られ、現在も展示されている。