イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

日本の陸・海軍両方で使われたサイドカー。

偵察任務や下士官の移動に使われた。

ベースとなった陸王オートバイは、国産車保護の為に輸入車に多額の関税が課せられたので1935年、日本ハーレー・ダービッドソン社が撤退の際、三共内燃機(現在の第一三共製薬)に輸出はしない条件で
ライセンス生産権を与え、日本国内の生産が始まったものである。
故に米国の同時期のハーレーと殆ど同一車種である。

97式側車と一口に云っても2車種あり、「くろがね4起」で有名な日本内燃機で生産された車両も含まれ、こちらは昔から純国産で側車を生産していたが、97式より、生産性の向上の為、陸王と同一仕様となった。但し側車のフェンダー形状やマフラーの形状で見分けが付く。

97式側車は戦後は主に地方自治体が引き取り、全国の消防指揮車や警察車として1950年代まで使用された。

現在も生き残りが多く、うち1台は広島県の福山時計自動車博物館に展示されている(くろがね製)

(資料・・・・八重洲出版社・オールドタイマー 2002年 66号。現存するくろがね製2台の詳細徹底取材と歴史の記事が載っている)

☆キット
大日本出版社刊「アーマーモデリング2009年1月号」に日本プラモデル50周年を記念して付属されたキット。ピットロード製で、元はメタルキットだったが、中国トランペッターに委託してインジェクションキット化されたもの。後に4月にクリア部品とデカールを付属して正式販売されたが、クリア部品の風防を使うと付属の機銃と兵士が使えないのでどちらか選択する必要があり、私は、アーマーモデリングの付属キットを陸軍仕様にして、ピットロード版を戦後の警察仕様にしようと考えた。

但し、アーマーモデリング仕様は説明書が本の内部にあるので単品では製作困難であることや、側車に付くフォグランプが省略されているので要注意。

作例はアーマーモデリング仕様にジャンクのクリア部品を加工・流用したもの。