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1953~1976

1950年代初めにシコルスキーS-51を基本に開発されたのがS-55です。

日本では三菱重工でライセンス生産され陸・海・空自衛隊及び海上保安庁や民間でも多数が使われました。

特に陸上自衛隊では初めて本格的にまとまった数で導入されたヘリでもあり、陸自には1961年までに32機が納入されました。

当時「日本軍の再編成」「違憲の軍隊」と白い目で見られていた自衛隊ですが、1955年の「伊勢湾台風」や1964年の「新潟地震」でヘリの長所を発揮し、被災者に歓迎されました。
そして車両では行くのが困難かつ、飛行機では着陸が難しい場所に対し迅速に大量に兵員を輸送する手段「ヘリボーン作戦」の基礎を作ったヘリでもありました。
しかし、導入後、アメリカ軍が訓練で着陸する際、ローターが後部に当たり大破・墜落する事故が発生。その為、後部を角度を下向きに換え改良され、ライセンス生産機も含め改良されたH-19Cに変更されました。

1966年に富士ベルHU-1Bと世代交代を開始、1970年代中盤の東北方面隊を最後に全機引退しました。

キットはエアフィクス製で、英国でライセンス生産されたウエストランド・ホワールウインドをモデル化したものであるが、基本的に他のH-19と違いは無い。

頭が軽いのでエンジン部にオモリを入れて製作すべしこと。

但し初版が1960年代初頭と、かなり古いキットで安価ではあるが細部に拘る方にはイタレリ製をお勧めしたい。

なお、改良型H-19Cはモデル化はされておらず。欲しい方は改造する必要がある。

デカールは他キットの流用。なお、番号は10号機からは改良型H-19Cだったようである。このキットで陸自機を作るのであれば9号機以前のものの方が正しいようだ。(私は16号にしてしまったが)