7月はブログを更新しませんでした。
7月下旬に三毛氏を亡くしました。
今日は三毛氏を偲びます。

 

--- このブログは1日では書ききれないので

--- この先加筆修正をしながらゆっくり綴って行く予定です。

--- ようやく書けるようになりました

--- 8月から気持ちを切り替え前向きに頑張るために
--- 7月末日付にて書けるだけのすべてを綴りたいと思います。



出会いは3年前。
仕事帰りに通ったいつもと違う道、
あるお宅の片隅にうずくまった三毛の子猫は
衰弱して目も鼻もぐちゃぐちゃでした。
そのお宅に尋ねるとよく見る野良の子との事。
その方も心配されお困りのご様子だったので
居ても立ってもいられず連れ帰り病院へ、
その子は猫風邪が酷く体中シラミだらけ、
薬で治療を始めたものの右目はよくならず
ぐじゅぐじゅのまま1週間ほど経った頃に
先生が触れた瞬間パンと破裂し驚きました。
眼球が爆発した!右目は失明するの??
目の前の光景に失意に陥りましたが
何日かを経てなんとか眼球は回復。

生き物の生命力の凄さと神秘を感じました。
瞳孔は小さくなり濁りは残ったものの
失明は免れることができたようです。

 


名前は父に付けてもらいました
とても可愛いらしい名前をもらいました。



家に来てから2か月以上経ち
毛並みも綺麗で元気になったけれど
ちっとも名前を覚えず呼んでも反応しない。
おトイレは教えなくてもすぐ覚えたのに
この子は頭が悪いのかしら・・・?
耳の中を見たら真っ黒だったので
耳垢が詰まっているのかな?と耳掃除。
でも次の日見たらまた真っ黒ドロドロ。
もしかして耳も悪いのか?と不安になり
これはおかしいと病院に行ったら
カビだと言われ薬を処方されました。
1週間ほどで耳も綺麗になり一安心。
名前を呼ぶと嬉しそうに反応してくれました。
可愛い可愛い我が家の三毛猫天使。



うちの歴代の猫は毛色が似たり寄ったりで
白がベース肉球がピンクの三毛は初めて。
模様のバランスも良くて本当に可愛いなぁ。
和柄がよく似合うのでいつも唐草模様の
首輪を着けさせて「泥棒」と呼んでいました。



三毛氏は目や耳はなんとか回復したけれど
猫風邪の名残で鼻水だけは改善されませんでした。
当初は遠方の病院へ通い投薬を続けたのですが
車に乗ると必ず吐き、薬は断固拒否して飲まない、
顔周りを触られるのを極端に嫌がり強く噛むので
点眼点鼻も大変で、なのに鼻は改善されない。
暫く通ったけれど費用や労力の大変さに比べ
劇的な改善が見られないため通院はやめました。

この子はこういう体質なのだから仕方ない、
万年鼻タレだけど付き合っていくしかない。




鼻水以外はとても元気で走り回っています。
ご飯もよく食べる普通に元気な子。
でも何を考えているか分からない宇宙人。
自由気ままでいつも好き勝手にしていました。
ひとりで居るのが上手な子だったと思います。
甘えたり遊びをせがまれる事もなく
ひとりで遊んで気づいたらどこかで寝てる。
あっちにもこっちにも神出鬼没。
小さくて物怖じしなくて急に足元に居るので
洗い物を終え向きを変える時は蹴りそうになって
何度もドキドキ冷や冷やさせられました。
性格は傍若無人で小さいくせに割と狂暴。
投薬時のイヤイヤはとても強烈でパワフル、
思いっきり噛まれて何度手に穴が開いたことか。
子猫の牙は鋭くてズブリと刺さるのです。
触られるのもあんまり好きじゃなーいと
身軽にスルリと逃げて行きます。
元気ならそれでいいよ、自由に遊んでて。



鼻の調子はずっと悪く諦めていましたが
ビロ~ンと垂れた鼻水の先っぽに数粒の
カリカリを付けてブラブラさせていた時は
さすがにビックリして病院に連れて行きました。
いつしかそんな驚きの光景も日常になり
鼻水はもはや笑いのネタになっていました。



変化が訪れたのは発情期。
我が家に来て1年弱の初夏の頃でした。
それまで甘えに来ることもなかった子が
急に頻繁に近寄って来ては構って構って。
ん?よく見ると動きが艶っぽいぞ?
くねくねプリプリ触って!触って!
む~ん・・・ちょっと撫でてやると
嬉しそうにプルプル身体をよじりながら
お尻を突き上げて・・・む~ん。。。
これはどうしたものか。。。



うちの猫は歴代女の子ばかりだったので
いつもは発情期が来る前に避妊手術を
していたのですが、この子は体が小さく
体重も2kgに満たなかったので先生に
もっと大きくなってからねと断られたのです。
そうこうしているうちに来ちゃった発情期。
大きな声で鳴くのかな?粗相するのかな?
そう心配していたけれどそんな事はなく
元々鳴かない子でもあったため
発情期の変化と言えばプリプリのみ。



このプリプリちゃんがとっても可愛い。
ふいに目の前に立ち塞がっては
触って!触って!撫でて!撫でて!と
猛烈ラブラブアピールをかましてきて
触るとお尻を上げてくねくね悶えて
目いっぱい撫でてやると満足するらしく
程なく「すんっ」と我に返り去ってゆく。
本人に自覚はないのか発作的な感じ。




ああ、なんて愛らしいんだろう
狂暴な暴れん坊じゃないプリプリちゃん。
ぷりぷりつやつやクルクルそわそわ。
でも余りに構ってアピールが激し過ぎて
相手するのは大変だし切なそうで可哀想。
「半分ぐらいの性格だったらいいのにねー」
いつもそう言って撫でてやっておりました。
いつまでこの愛らしさを保ってくれるの?
発情期の期間はどれくらいなの?

三毛氏の発情期は2週間ほどでした。
なんとなーく収まってきた構って構ってに
寂しさを覚え、ああもうプリプリちゃんは
居なくなってしまうのかな~と思っていたら
なんと、ニュー三毛氏が生まれたのです!
傍若無人とプリプリちゃんのハイブリッド!
私の望んだ通りの「半分ぐらい」の誕生。
これは本当に驚きました。

猫飼いさんなら解ると思いますが
猫って人間の言葉をある程度理解してる。
でもこの子にはそれ以上の不思議な力を
感じたのです。願いを叶えてくれるんだ。
宇宙人みたいな不思議な三毛氏、
半分の性格になって手はかからないけど
時々愛らしく誘って甘えてくれる子になりました。

 

 

--- 今日はここまで。2021.07.31

 

 

そんな三毛氏にお友達が出来ました。
我が家で暮らして1年が経った夏、
はちわれ氏の登場です。



はちわれ氏は迷子猫でした。
数日間家の周りに居ついていたのですが
飼い主さんを探しても見つからず
届け出を出しながら我が家で保護しました。
生まれて1年目の三毛氏と
生後推定2~3年のはちわれ氏は
年が近いせいかすぐに仲良しになりました。
よく2匹でじゃれ合っていました。
一緒に近所へお散歩にも出かけました。
人見知りしない三毛氏はいつも人気者でした。



元々我が家には高齢のむぎわら氏が居ましたが
三毛氏とむぎわら氏は年齢差もあってか
特に仲良くもならず程良い距離感でしたし、
今までの多頭飼いの猫たちも同様だったので
仲良し猫がじゃれ合う姿を見るのは楽しかったです。

 

 

三毛氏はふわもこで可愛いし
気軽にカメラ目線をくれるフォトジェニックでした。
はちわれ氏も毛並みの綺麗な子で
2匹一緒に居るところをカメラに収めると
いい感じの写真が撮れるのため

普段はものぐさな私ですが

この頃一気に撮影の機会増えました。

 

 

当時の三毛氏のお気に入りはヨーグルト。

保護したばかりの頃腸内環境が悪く

「悪玉菌が多い」と言われていたので

ヨーグルトを与えていたらそれが気に入ったようで

毎日朝晩、大さじ4杯くらいのヨーグルトを食し、

容器がカラだと早く頂戴とおねだりしてくる

私よりも健康的で美容にウルサイ娘になっておりました。

 

 

ヨーグルトをお腹いっぱい食べて、

はちわれ氏とプロレスごっこして遊んで

たまにお散歩に出掛けて

ご近所さんに可愛がられて

気まぐれにあっちの部屋こっちの部屋へ行って

好きな場所で寝て

他の子のご飯を奪って食べて

他の子の寝床を奪って寝て

私のトイレへ付いて来ては

スリッパの番をして・・・

 

 

今思えば、

この頃が三毛氏にとって

一番元気で楽しい時期だったんじゃないかな・・・。

 

--- 今日はここまで。2021.08.04

--- このブログのトップの写真は3年前の今日の日の三毛氏です。

 

2020年、2年目の夏
お風呂に入れてもフケが出て困ったので
三毛氏を丸刈りにしました。

 


実は前年も刈っているのですが
今回更に短くしたら模様が消えてしまいました。
三毛の茶や黒の毛の根元の方は白なんだ~と
毛色の仕組みを知って興味深かったものの
やや貧相になってしまったので
洋服を着せました。 

 


ダイソーで見つけた犬用の服は
三毛氏によく似合っていました。
全然嫌がらない子なので
私も楽しくて何種類も買ってしまいました。
特にこのグレーは似合っていましたね。

可愛くて可愛くて大好きでした。
お揃いではちわれ氏にも着せましたが
はちわれ氏は洋服が嫌みたいで
気付けばそこらに脱ぎ捨ててありました。




この年の秋から私はブログを始めました。
正確には「再開」しました。
もともとのタイトルであった
「チョコレートと珈琲と猫と~」を生かそうと
うちの猫たちも何度か登場させました。
気軽に写真を撮らせてくれるので
三毛氏の出番が一番多かったのではないでしょうか。

夏に刈った毛が伸びないという記事を
何度か書かせて頂きました。
「そういう子も居るよ」という言葉を真に受け
「いつ元に戻るんだろうね~」と
呑気にブログを綴っていましたが
私はこの事態をもっと重く受け止めるべきでした。

ここから先は楽しい記事ではなくなります。
私の後悔と懺悔

毛が伸びなかったのは栄養が足りなかったせい
・・・だったと思われます。
ご飯も普通に食べていたし元気だったし
前年に刈った毛は戻っていたので
今回は遅いだけだろうと気に留めていませんでした。
冬が近づき猫用の簡易こたつを作りました。
気に入ってくれている姿に目を細めていました。
猫はこたつで丸くなって、
私は夜通しアニメを観たりして過ごしていました。
はちわれ氏は別室がお気に入りだったようで
冬の頃はほとんど不在になっていました。
三毛氏は時々はちわれ氏の居る部屋に遊びに行ってました。

冬だから、寒いから、こたつに居るから
姿を見たり触れる機会が減っていたと思います。
姿を見る時はご飯を食べたりトイレに行ったり
はちわれ氏の居る方の部屋へ出張していたり
特に変わりなく元気でした。
鼻水は相変わらず垂れており酷ければ拭って。
三毛氏はこたつで寝る時も香箱座りを崩しません。
普通はもっと丸まったりだらんと伸びるはずですが
この子は横たわることをしませんでした。
たまに洗う下敷きの毛布は鼻水でガピガピでした。

 

鼻が苦しいから横になって眠れないのかな

あれじゃ深い睡眠は得られてないんじゃないかな

そういう体質だから仕方ないけど可哀想だな

いつか改善されて日々快適に暮らせるといいのにな・・・

ずっと、ずっと、そう思っていました。

 

--- 今日はここまで。2021.08.12

 

2021年春先、
暖かくなってこたつから出るようになったため
三毛氏の姿を見かけることも増えました。
そこでなんとなく元気がないような気がして
近くの病院へ行ったところ体重がかなり落ちており
抗生物質を処方され、栄養価の高いものを
食べさせるよう言われました。

高カロリーのフードに薬を混ぜて飲ませるも
特に変わりなく、ある日ほんのわずかな時間に
目に傷の様なものを負っていたので
慌てて遠方の病院へ駆け込みました。

私は2つの動物病院を利用していました。
1つは家から10分程度、先生がざっくばらんで
話しやすく待ち時間もなく通いやすい、
けれど設備は簡素なためちょっとした風邪や
予防接種には都合が良いけれど大病には不向き。
もう1つは家から車で40分弱かかる遠方の病院。
信頼出来る設備と先生、休日や夜間も対応して
くださるので近くの病院でお願いできないとき
そちらに足を運ぶという使い分けです。

三毛氏は車が苦手でほんの5分の移動でも
吐いてしまうのでなるべく遠方の病院へは
連れて行かずに済ませたかったのですが
そうは言ってられない状況となり連れて行きました。

初期診断はヘルペス、
他の猫に傷を負わされたかと思っていたので
この時点で私は「いつものヘルペスか」と
安心していました。

しかし翌日、餌を食べてくれず症状も悪くなり
急遽また遠方の病院へ連れて行ったところ
幾つもの検査を経て沢山の異常が見つかりました。


ここから三毛氏の闘病が始まります。


レントゲン写真で見たお腹の中はほぼ空洞
これは「胃拡張」で、三毛氏の場合は
胃の中が空気でパンパンになっており
大きくなった胃に他の臓器が追いやられ
変形してしまっている状態だとの事でした。
血液検査でも白血球の数値等の異常、
特に肝臓の数値は計測不可能レベルで悪いらしく
「注射点滴を打って酸素の部屋に入院させても
助からないかもしれない」と言われました。

目の前に突き付けられた現実に私は落胆し
それでも三毛氏を助けたく先生と相談し
注射点滴を受けるため毎日通院することにしました。

最近ちょっと元気がないな~と思っていただけの
三毛氏の体は実は深刻な状況に陥っていたのです。

この時の回復については
2021.4.20のブログに記していますが
三毛氏は意外とすんなり元気を取り戻し
先生を驚かせてくれました。


2021年5月、
なんとなく元気を取り戻した三毛氏ですが
万全という感じにはならず体重も増えません。
気になるのは「胃拡張」でした。

以前2021.1.20のブログにて、
食後パンパンのお腹で私のところにやって来ては
指でポコポコされ満足している事を書きましたが、
思えばあれは予兆だったのでしょう。

 


「良い音」は空気が詰まっていたからかも知れません。
投薬のためウェットフードに切り替えてから
それまでのカリカリでは気づかなかった
摂食時の空飲み込みが目に付くようになりました。
前々から食べるのが苦手な子だとは思っていたけど
こんなにも変な食べ方をしていたのか?
フードよりも空気を多く飲み込んでいる様でした。
食事の量の割にお腹はパンパンではちきれそう
以前ポコポコをねだりに来て気持ち良さそうに
していたのが嘘のように食後は苦しそうでした。

どうしたら良いか考えあぐねた私は
食後の三毛氏を赤ちゃんの様に抱きかかえ、
背中をトントンしてげっぷを促すことにしました。
「コッコッ」「げふ~」とげっぷをするたび
お腹の膨らみは収まりました。
これは良い手かも知れない、繰り返していけば
薬を接種するためのウェットフードも終了でき
カリカリに戻せば空気を飲むのも少なくなるはず
5月は食事の度にこの「トントンぷー」を
15分~20分程度繰り返して対応していました。
苦しそうでイヤイヤもするけれど
いつも頑張って付き合ってくれました。

三毛氏の体調は一進一退でした。
ウェットフードからカリカリに切り替え
少し食べられるようになったなと思ったら
また食べらず体重が落ちることの繰り返しで
少しずつ一進一退の「退」が気になり始めました。

 

--- 今日はここまで。2021.08.31

--- なかなか順調に綴れませんね、

--- 三毛氏が亡くなってひと月以上経つのですが今でも思い出して号泣してしまいます。

--- たくさん思い出してあげたいのに、思い出すと辛くて・・つらいです。