続きで～す
◆商店街に行きたい
◆そういえばトリ
◆餅屋の娘が南国のお妃様に
◆なんやかんやあったけど・・
【商店街に行きたい】
作品の舞台となるのは「うさぎ山商店街」。
大人も子供もみんな商店街を大切に思っており
たまこはじめ若い世代も商店街を盛り上げようと
楽しいイベントを企画したり懸命に奮闘します。
本っ当に懐かしい風景ですよ！商店街！
私の子供の頃も家の近所に幾つか商店街があり、
あれを買うにはこの店、これはあっちの商店街と
家族や友達と連れ立って出歩いたものです。
世代交代の出来なかったお店が少しずつ消えて行き
時代と共に私が通った商店街は無くなりましたが
今でも新しい世代や移住者で頑張っている地域もあり、
そんな商店街を見るとふらりと立ち寄りたくなります。
美味しいコロッケを買い食いし、土産のお餅を選び、
レコードを聴きながらコーヒーを味わう。。。
ああ、なんて素敵。商店街に行きたい。
モデルは実際に京都にある商店街だそうで、
ファンの方たちは聖地巡礼もされているみたいですね。
誰もが持っている懐かしの心象風景の商店街。
その日常のストーリーが心に沁みました。
【そういえばトリ】
日常の中の非日常、デラ・モチマッヅィ（デラちゃん）
白ピンクいオウムみたいな鳥ですが、よく喋ります。
王子の使いとしてお妃探しにやって来たそうですが
そんな任務そっちのけでたらふく餅を食い丸々太り、
たまこの頭の上で偉そうな事ばかりのたまいます。
だが、コイツが可愛い！ピンクのほっぺも可愛い！
登場時スリムだった体はあっという間にまん丸になり
餅のようにもちもちむにむにぷよぷよになって
空を飛ぶのも難儀なほど無様な醜態を晒しているのに
トリとは思えないイケボ＆俺様態度がたまらない！
そんな極楽商店街ライフに突然恐怖がやってくる。
占い師のチョイちゃん登場（この子も可愛かった）
王子お付きの褐色の肌が魅力的な女の子で、
トリを飛ばして占うため無様に肥え飛べなくなった
デラに厳しく当たり過酷なダイエットを強いる。
デラは幼いころから一緒に育ったという王子には
生意気なため口を利くくせにチョイちゃん相手だと
怯えてオドオドしたり失態を嘘で胡麻化したりで
そんな二面性も魅力的なトリ。魅惑のクロス足ｗ
【餅屋の娘が南国のお妃様に】
チョイちゃんがやって来たことでストーリーが
展開するのかと思いきやそうすぐには進まない。
全12話なのに大丈夫？と思った第10話終わりがけ
ようやくたまこにお妃候補の話が持ち上がるけど
たまこはそんなことよりも間もなく満杯になる
商店街のスタンプカードのことで頭がいっぱい。
小学生の頃からの買い物で集め続けたスタンプは
100冊貯まるとなんとメダルと交換して貰えるらしい！
メダル！商店街のメダル！欲しいか？メダル！ｗ
にわかに沸いたお妃話にたまこの家族や友達、
商店街のみんなが浮き足立ったり不安になったり、
そして段々、当たり前のように毎日一緒に居た子が
離れて行ってしまう事への寂しさを覚えていきます。
この描写がまた丁寧に表現されていていいですね。
そんなみんなを余所に普段と変わらないたまこだけど
本当は急激に変わろうとしている身の回りに
自分の存在は必要ないの？ともどかしさを抱えていて
幼なじみのもち蔵との糸電話の後に気持ちが溢れます。
そんなたまこに気づいた妹あんこちゃんからの
“コアラごっこ”にはホロリと泣かされました。
そう、さり気なく何度もホロリとさせられるんです！
みんな優しくて温かい。。。
【なんやかんやあったけど・・・】
その後王子も商店街を訪れデラやチョイと再会。
なんやかんやあったけどユルリとお妃話も解決し、
たまこたちに今まで通りの日常が戻りました。
全12話だもの・・・そりゃあね。
この辺りのシリアスな心情を深くは語らず
ふんわりと、周りの人たちとの思い出話として
紡いで行く進め方が絶妙ですね。上手いです！
また、それを聞いていたデラがいい仕事しました！
丸い餅みたいなトリだけど超イケメンでしたｗ
みーんなが優しさに溢れている素敵なお話でした。
心が洗われるような清々しい作品でした。
劇中に流れて来る音楽も良かったなぁ。
高校生の頃の腐った私に見せつけてやりたい、
友達や家族を大切にしてお手伝いもしなさい！
もっと毎日を慈しみ丁寧に暮らしなさい！と。
そうした青春時代を送っていたならば
こんなダメな大人にはなっていなかったかな？
【田丸氏強化月間】として
声優：田丸篤志さんの出演作を辿っておりますが
こんな素晴らしい作品に出合えたことに感謝です！
劇場版『たまこラブストーリー』では
高校3年生になったたまこともち蔵の
恋愛模様が描かれているようでこちらも近々見る予定。
少し大人になったたまこの揺れ動く恋心が楽しみです！