一年前の今頃は、大学病院で詳しい検査結果を聞き手術日が決まってあとは何もやることがない、という期間でした。
手術までの2ヶ月でガンが大きくなったら?転移したら?と不安は募るばかり。
ガイドラインを読んだり、ガン全般の本を読んだり、ネットで医師のQ&A読み漁ったり。
今思い出しても、受診しようと決めたのは体の異常をはっきり感じたからでした。経緯にも書きましたが、明らかに痛みがあった。(何年もしこりもあったんだからそっちで早く受診すればよかったんだ。それは永遠に後悔する一つ)
乳がんは痛みがない、とはよく言われますが絶対ではないはず。皮膚の表面近くにガンがあれば、うつぶせになったとき痛むと聞きます。そして何するわけでもないのにチクチクと痛い、これも患者側の話ではよく聞きます。
ほかに、私の場合は、右耳の奥の方で鳴るザーザーとした音は異様でした。上体を倒すと(お辞儀とか)血管の流れなのかザーザーと聞こえるのです。耳鼻科では原因は分からなかった。
こじつけかもしれませんが、同じ側である右胸のガンからのサインだったと思ってます。なぜなら、手術後はぱたっと聞こえなくなったから。
もう一つ、体重の減少。今はすっかり戻ってしまいましたが。
去年の年明け、それまでダイエットー!と頑張ってもまーったく減らなかった数字に急に減ってた。
具合が悪かったり、食べるのを控えれば一時的に2キロくらいは減りますけど、それ以上となるとダイエットしてもなかなか減らないでしょ?それが「え。何この体重??」と疑問符しか浮かばない数字になってたんだから、病気だと思うよね。食欲は変わらず普通に食べてるのに。
ガンになるとガンの栄養となる糖分が消費されるから体重が減る。これは割とどのガンでも当てはまると思います。主治医は乳がんではそれ聞かないけどねーって否定気味だったけど、体は正直だと思う。
乳がんでは、ってくくるのも良くないと思った。乳がんは痛くない、体重減らない、ってそういう書き方や考え方は症状からの判断を狭める。痛むこともあるし体重減少も人によってはある、だ。
不安しかなかった一年前と、今とはだいぶ違います。一生痛いのでは?!と思ってた傷口もストレッチとかして突っ張る感じはあれど、それ以外はなんてことなくなった。
転移や再発の心配はけして消えることはないけど、見つかるその時までは自分ではなんともしようがない。健康意識して生活するけれど無謀なこと、度を越したことはしなくていい。
昔から自分は長生きしないだろうなーってなぜか思ってましたが、癌になっていっそう、遠い未来より、今を楽しく生きようと思ってます。
経緯)
2023.5.26 3年ほど前から気になってたしこりと右胸の絶対おかしいという痛みと違和感で乳腺クリニック受診、エコー+マンモ+触診→すぐ生検
2023.6.2右浸潤性乳がんと診断(しこり1.3センチ程度)紹介状もらう
2023.6.7大学病院でエコー+マンモ+触診+CT+採血
2023.6.8造影剤MRI
2023.7.5脇エコー+検査結果説明
2023.7.19心電図+採血+胸下生検(中止)
2023.7.26術前診察(歯科検診、麻酔説明、アレルギー確認)
2023.8.21右胸全摘手術
〈術前〉
サブタイプ:ルミナルA〜B
ステージ2A〜2B
腫瘍の大きさ:2.3センチ
ホルモン受容体(ホルモン療法適用):陽性
HER2(抗がん剤適用):陰性
Ki-67 (がん細胞の増殖力・増殖スピード、数字が高いほど悪性度が高い)20%
グレード(悪性度1〜3数字が大きいほど悪性度高い):2
エコーでのリンパ節転移なし
しこり近く(胸骨傍)リンパ節がグレー→生検予約→針刺しが危険な場所でキャンセル
部分切除も可→不安払拭のため全摘
〈術後簡易結果〉
原発腫瘍の大きさ(T)2
所属リンパ節転移(N)0
遠隔転移(M)0
ステージ2A
病理結果 癌2ヶ所
⚫︎右乳房外側3.5センチ×2.8センチ(初診エコーで最初からあったけど大学病院では術後にもう一個あったと聞いた😳)ki67:60%
ER(エストロゲン)90%
PgR(プロゲステロン)90%
⚫︎右乳房内側3.5センチ×2.6センチ(しこりで触れてたほう)ki67:30%
ER(エストロゲン)70%
PgR(プロゲステロン)60%
⚫︎乳管内の非浸潤癌 多数
⚫︎全摘により全て切除
⚫︎リンパ節転移なし 0/2
⚫︎両方ともグレード1
〈今後の治療〉
内分泌療法
抗エストロゲン剤タモキシフェン(ノルバデックス)10年(飲み薬)→1ヶ月半服用した頃に薬疹によりトレミフェンに変更
LH-RHアゴニスト製剤リュープリン注射5年
セカオピを経て12月オンコタイプ申込
2024年1月オンコタイプ結果 スコア10で抗がん剤の上乗せ効果は低いと判定