2月3日
大山田川商店会競馬サークル【前日譚】〜東京新聞杯・きさらぎ賞〜

土曜日、場末の純喫茶エンゼル
タイゾーがあくびをしながら…
「しかし、きさらぎ賞も淋しい感じになってもたなぁ…」

我々世代(タイゾーや私)はきさらぎ賞と聞くと
クラシックへのステップレース…いよいよかと感じたものだ

近年は出走頭数も少なく
勝馬でその後にG1を獲ったのはサトノダイヤモンドまで遡る

そのサトノダイヤモンドも皐月賞3着、ダービー2着
クラシック最後の菊花賞でG1制覇と春の2つにはあと一歩届かなかった

過去にはスペシャルウィークやネオユニヴァースも
きさらぎ賞から弥生賞やスプリングSを経て
皐月賞、ダービーへ向かった

「明日は東京新聞杯中心にやろうか」
「そうですね…過去の勝馬で面白い話とかないんですか?」
ケイサクはこの手の話が好きだ

「そりゃあれやで"アッと驚くギャロップダイナ"や」
流石タイゾー、ギャロップダイナと来たか(笑)
「なんですか?それ?」

ギャロップダイナは東京新聞杯を勝つ前年に天皇賞(秋)を勝った
この年の天皇賞(秋)は前年の三冠馬シンボリルドルフが
圧倒的1番人気で出走していた

同レースに出走していたギャロップダイナは
なんと条件馬の身でシンボリルドルフを負かせてしまった

ギャロップダイナが先頭でゴールした時
実況アナウンサーが「アッと驚くギャロップダイナ!」
と言ってしまったのだ

そして翌年の東京新聞杯を勝ち
更に同年の安田記念も勝っている

特筆すべきはその戦歴で
芝、ダート問わず出走
距離も1200mから2500m
更にフランス遠征して現地のG1にも出走している

「凄い馬ですね…ところで"アッと驚く"ってなんですか?」
「ん?そうか…知らんか…"ゲバゲバ90分"」
「は?ますますわかりません」
タイゾーはケイサクに"ゲバゲバ90分"と"アッと驚く"の説明を始めた

「私はリスグラシューですね」
よーこが好きそうな馬だ
「クラシックで惜敗続きだった彼女が4歳最初のレースで勝ったのが東京新聞杯だったんですよ」

リスグラシューは
阪神JF2着
桜花賞2着
オークス5着
秋華賞2着

年が明けて東京新聞杯で久々の勝利をあげた
その後も惜しい競馬が続いたが
同年のエリザベス女王杯で初のG1タイトルを手にする

引退前は宝塚記念、豪州G1、有馬記念と三連勝して
ターフを去った

「ということは、よーこさん、明日は牝馬狙いですか?」
「とーーーーーぜん(^_-)-☆」

よーこの話を聞いて
タイゾーが競馬新聞の牝馬に赤い印を付けだした(^_^;)

※明日の資金作り失敗…離された4着(T_T)

tarezo…(^。^)y-.。o○