獣医師から 数回の最後通告 | ねこのいる日々

ねこのいる日々

火星からMarsがやってきた

                  悩殺のまなざし

              






2014年9月腎不全と診断されて2か月

自宅点滴で落ち着いてきていると思っていたら


11月20日頃、元気がなくなって、食べなくなって、嘔吐。 


その時病院では、吐き気止めの注射を打っただけだった。


たまたま病院の休日も重なって、翌2日間病院に行けず、どうしてあげることもできなかった。



自宅で点滴してもオシッコが出ず

ついにオシッコを作ることができないほど腎臓が悪くなったと思った。


「もう手の施しようがない状態」になってしまったと思った。

回復する希望がないのに、またさらに注射や点滴でただ痛い思いをさせ、嫌がる病院へ連れて行いってストレスを与えるのがいいのか悩んだ。


もう死んでしまうと思った。


病院に休日明けの朝電話して、

オシッコが出ないこと、もうこれ以上苦しい思いをさせたくないことを伝えた。




ところが

「やれることはやってみましょう。連れてきてください」

言われた。






回復する見込みがないのに、何ができるだろう。

痛い思いをさせるだけ、連れては行けないと思った


けれど


「できることがあればしてあげて」と言う娘の言葉におされ

99..9パーセント諦めていたけれど・・・・・病院へ行った。



血液検査をすると、先生が驚くほどかなり数値が悪く「

こんなに悪い値は見たことがない」と言われ、静脈点滴をすることになった。



夜は家に帰ることができたけれど、体は点滴でパンパンに腫れ上がり、寝床のすぐ横にあるトイレに行くのも後ろ足が立たず這いながらだった。

あまりにかわいそうな姿だった。

すぐ横のトイレにすら間に合わず、トイレシートを敷いたカーペットの上でオシッコをすることも何度かあった。


元気な時は、わざとベッドやソファの上でオシッコをしていたのに、こんなひどい状態でもトイレに行こうとする猫の人格(猫格)を感じた。




先生からは、何度か最後通告があった。


最初は血液検査の結果がでた時、

 「こんなに悪い血液検査の数値は見たことがない、いつ心臓が止まるかわかりません。」


次はよだれが出始めた時

 よだれがダラダラ出るようになると、かなり危険な状態になっているらしい。


次は口内炎ひどくなって胃腸がただれだしたとき

 水も飲まず、何も食べない日が続いた。

 5日、6日、1週間と続く。

 10日、11日・・・2週間食べない、飲まない日が続く。7.7㎏ほどあっ体重がどんどん減って6.5㎏までになった。いったい何日食べずに生きられるのだろう。


「胃腸がただれて、やがて血が混じった黒い便がでるようになると、2・3日、長くても1週間しかもちません。」と先生から伝えられる。


やがて、黒い便もでた。


点滴中に意識が朦朧となり、視線が定まらず、先生は家族を呼ぼうか迷ったらしい。



先生は何度もダメだと思ったらしい。



私も何度もダメかもしれないと思った。


朝起きたら死んでいるんじゃないか。

朝家を出る時後ろ髪を引かれ、お昼休みに仕事から帰ってきたら死んでるんじゃないかと何度も思った。


12月までもたないかもしれない。


クリスマスまでもたないかもしれない。


まさか新年を迎えられるとは思ってなかった。



1月になると、少しずつ食べられるようになり、食べられる量も増えてきた。

胃腸も元通りになって、ふつうの便がつくられるようになったように思われた。


少しずつ、少しずつ、回復しているように思われた。


一日のほとんど寝ている。きっとしんどいんだろうと思う。


以前のように、高いところにジャンプできなくなった。


でも、体調は少しづつよくなってきたように思える。



2月の血液検査では、数値がかなり良くなって

元通りの生活ができるようになった。


5月の検査でも、先生が驚くほど安定しているらしい。


通院点滴の回数は週3回から、3日に1回になった。



いつまでもこの状態ではありません。


だんだん 体重が減り始めます。

と、脅され続けているけれど。