こんばんはイワイダです。
さてさて。今夜はいよいよワンマンライブレポ最終回。
その2は間違えて上書きしてしまうという失態を犯しまして、一応記憶から引っ張り出していますがリメイクということで一つ。
写真で振り返る浅草四畳半一間。
今回も素敵な写真の数々はKenta Osuki氏。
本当にありがとうございます。
長丁場だったワンマンもこれで最後のパート。
モリヲはまたアコースティックギターを手にステージへ。
俺は少しドラムセットの構成を変えての登場。普段は少し変則的なセッティングなのですが、ここではスタンダードに近い構成に。
タルディグラーダで普通のクラッシュシンバルとか何年振りに使っただろうか…
第3部は六人編成という大所帯、流石にここの転換は時間がかかった。
すぐさま全員登場とはせず、まずは四人編成から。
ギタリストの大輔くん、ベーシストにさとしこさんがステージに上がる。

「何回目かと思われるかもしれませんが、こんばんはタルディグラーダです!」
一曲目は「フランクリンシアター」
アコースティック版は、アルバム「波よ聞いてくれ」に収録。
こちらはロックンロールバージョン。
ライブ動画はこちら。
バンド編成後期の代表曲。
だいたいライブの一曲目としてやっていました。
ちょっとややこしいのですが、本来はアコースティックの曲。当時はギターロックバンドでしかなかったので編曲してこんな形に。
大輔くんには弾き倒して頂きました。
モリヲからのリクエストもあり、大輔くんの嵐の様なカッティング。これだけで心地良い。

さとしこさんも大輔くんのギターに触発されてか、一曲目からボルテージが上がっていく。
そのまま繋げて次の曲。
2曲目は、アルバム「波よ聞いてくれ」からのタイトル曲。
「波よ聞いてくれ」
タイトルは沙村広明氏の漫画から。
ここからは基本的に六人編成。
ここでアコーディオンのヌエちゃんと、パーカッション高橋くんが入場。

アルバムでは一人で多重録音したのだが、普段ライブだとやりきれない所をあれこれとカバーしてくれたパーカッションの高橋くん。
付き合いが長いので、割りと細かいところも意を汲んでくれるのはありがたい。

TOWからヌエちゃん。
本来ボーカルなのですが、今回はアコーディオン&コーラスで参加という贅沢をさせて頂きました。
前回の須田さんもそうだが、存在感がすごい。
この曲はスローテンポなフォークロックとでもいうのか。
Cメロやサビで広がっていくのは我々の王道。こう大所帯でやってみると、その広がりが一層際立って良い感じ。
アウトロなど要所要所に入るギターのリフが印象的。
で、お次はお馴染みのコーナー。
「岩に聞いてくれ」本日二回目。
ジングルも豪華に六人で。
…タピる?なんだっけそれ。
質問に振り回されるイワイダ。
理想のプレイヤーは?との質問。
無駄を省く、引き算できる人は素晴しいと思うのですが、その逆をいくモリヲはその昔、某ブルシュガでのサポート時に弾きすぎと言われたとかいないとか。

思わず苦笑する大輔くん。
3曲目はアルバム「繋いだ手、はぐれないように」から。
「strawberry shortcakes」
タイトルは魚喃キリコ氏の同名の漫画から。漫画タイトル曲連発。
終始コード進行はほぼ同じで、リズムパターンやメロディなどで味付けしていく形の珍しい曲。

トライアングルから始まり様々な楽器を状況に合わせて使い分けていく。裏で大忙しの高橋くん。
リズムパターンにパーカッション的なアプローチが多いので、ドラマー一人だと中々やれない部分をカバー。エフェクト的なパーカッションまであちこちと。

またもや大輔くんには弾き倒して貰う。
リフから飛び道具的なアプローチまで縦横無尽に。この幅広さは流石。
そこから続けて4曲目。
「電車が来ない」
最新アルバム「観察日記」に収録。
基本アコースティック曲ではあるけれど録音では展開ごとに楽器増やしていき、最後にはストリングス入れたりとやりたい放題盛りだくさんの曲。
初期タルディグラーダ期と近年のアコースティック期を繋げる曲でもある。

電車が来ないなんて普通はマイナスのイメージしかないのに、そこを「今からどこへ遊びに行こうか」と前向きに仕上げてしまうモリヲ。
もし俺が同タイトルで曲作ったらパンクになります。たぶん。

前半部分のベースラインはシンプルながらも重要なポイント。リハーサル時にさとしこさんが弾いた時は格好良すぎて感動してしまった。

ここは縁の下の力持ちというべきか。本来あったストリングスパート以外もバンドサウンドに華を添えてくれる素敵な演奏をしてくれるヌエちゃん。
とここで一息ついてメンバー紹介をしていく。
さとしこさんから順にヌエちゃん、高橋くん、大輔くん。
紹介された時のリアクション、それぞれ個性出ますね。

実はリハーサル遅刻しましたー(笑)と高橋くん。
おいこら!(笑)
タルディグラーダからのお知らせということで、改名の話も。
このタイミングから我々は片仮名表記になりました。10年以上使った表記だから、ちょっと寂しくもあるけれど。
残りは2曲。
代表曲で畳み掛ける。
まずは「もう少し」から。
「観察日記」の最後に収録。
タルディグラーダ流エモ。
かなり前から曲としてはあったが、完成するまでに一番時間が掛かった曲。三年くらいは寝かしていた記憶が。
当時は表現力が足りなかったのか、うまく完成に至らず。
イワイダ一押しの名曲。

この曲、以前にも大輔くんに弾いて貰った事はあったし、気に入ってくれてた様なのでこのタイミングに選曲してみた。
モリヲとはまた違う、大輔くんだからこそのギターソロ。
そして最後は「迷子」を。
本日二回目。我々といえばこれ。
アコースティックでは、あまりアレンジに納得行かなくて近年は披露する機会がなかったが、この大所帯なら出来るだろうと、最初と最後に同じ曲をやってみました。

イントロからヌエちゃん大活躍。
イントロのアコーディオンは鳥肌もの。歌心溢れるプレイ。更にはコーラスまで。

ここでは高橋くんのタンバリンがとても良いアクセントを出していた。
中々こういった部分は二人だけだとやりきれないのだが、皆が加わることによって新しい世界が作られていく。

この曲はアヤコのベースラインが非常に変態的なのですが、そこは流石のさとしこさん。
アヤコとは違って明確なボトム感。
職人芸のような素敵な8分音符でグルーヴしていく。
最後はみんなで。
このアレンジ、この日しかやらないつもりだったけど、これで終わらせるのは少し惜しい気がする(笑)
これにて終演。と思いきやアンコール…!
普段アンコールは中々やらないし、サポートミュージシャンも多かったから何も用意できていなかったので急遽モリヲと相談。

疲労を隠しきれないおじさん。
相談の結果、これまたもう一度。
タルディグラーダ最初の曲を。
「秋桜」アコースティックアレンジ。
正真正銘ワンマンの最後。
こういう時トラベルコンガとかフレームドラムは本当に便利。
そして忘れてはいけない、こういう時のお約束。
全員集合。

どんな時でも変顔やめられないイワイダ…
ということで、約二時間半。我々も全力で楽しませて頂きました。
結成からは11年。12年越しのワンマン。
次はどんな面白い企画をやろうか、またあれこれ考えていますのでお楽しみに。
まずは曲作りとレコーディングですかねモリヲ先生。
そんなタルディグラーダ、次回は11/30。渋谷ギルティ。3マンです。
その前に今月18日にはモリヲのソロライブもありますので是非チェックをば。