仕事柄、ビルのメンテナンスをしなければならないので、
大工さんが来た。この大工さんはとても優しいが厳しい大工さんでもある。
大工さんと話をしていくうちに花が咲き、連絡先も交換した。
大工さんに聞きたいことがあったので聞いてみた。
どういう人材が大工だけでなく仕事や社会にふさわしいか。
器用じゃなくてもいい。とにかく真面目な人間がいい。
器用な人間は仕事をバカにする。
これならオレにも出来ると。天狗になるわけだ。
その結果欠陥が出る。それをいちいち直さないといけない。
起用だけの人間では教えてもムダ。
逆に、器用じゃない、真面目な人間は、真剣にやってるのが伝わるから、
失敗してもいい。失敗する事で経験になり、後々生きてくる。
たくさん失敗したほうがいい。見ている人は見ているから。
後々伸びてくると信じてるから。
これが器用な人間と真面目な人間の違い。と答えてくれた。
今でも仕事場のビルはメンテナンスをしないといけない所が
いっぱいある。それはもう築60年を迎えるから。
だから大工の手は止まないけど話も止まない。
私はこの大工が好きだ。だからいる間に色々な事を学ぼうと思う。