夫のお墓参りに命日よりも早めに行ってきた。

 

列車の出発前に席について、落ち着いて出発を待っていた。

私は3人席の通路側。窓際は空いている。

隣の真ん中の席は俳優の寺脇康文風の男性。

営業マンのような雰囲気で、腰が低く、前を横切る時も丁寧だ。

推定48才。50才デコボコかな。

出発前に、大きめリュックから取り出した缶チューハイ500㎖をカパッと開けた。

グッと飲み干しているうちに列車が発車したが、立て続けに2本目に。

朝7時過ぎですよ。

そして2本目が終わると、3本目に。

朝からそんなに飲みたいものなんだろうか?

おつまみは、パンみたいなスコーン、ピーナッツ、オレオくらいで、

この人、甘党なのかと推測する。

そこから寝だして、途中で窓際の席の人が乗り込む。

真ん中の寺脇さん風は、ちょっと声をかけたくらいでは起きない。

肩をトントンするくらいではダメで、トントントントントントンくらいで

目を覚ました。

窓際の人は無事に座った。

そこから4本目のチューハイを取り出し、おいしそうに飲んでいた。

2ℓ。アルコール度数は高くないのだと思うけど、これって、どうなんだろう?

 

私が出発駅で乗って、周りの人はどんどん降りていってしまい、

降りる頃には次々と乗ってきた人ばかりになってしまう、というのが、

今までのパターンだった。

今回、初めて、一緒に出発駅から乗った人(寺脇さん風)が、私より遠くへ乗って行った。

この人はひたすら寝るために、アルコールを摂取していたのだろうか。

飛行機で行くのが当たり前とされる距離を、列車で行く人がいることに感心しつつ、

驚きつつ、この人は一体どんな人なんだろうと思った。

もっと厚かましい性格で、質問できたら、おもしろかっただろうに…

(そして、ブログネタにもなったのに…)

 

私は手前で下車して、ちょっと負けた気になった。