三日目 ~サイン会 2~ 陥没 | そんな感じ。 since March 28, 2005

そんな感じ。 since March 28, 2005

日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2009年06月21日(日)


会場の様子

微風広場の入り口横には、テントが張ってあって、【救護站】と書かれている。

猛暑の屋外でのイベントなので、体調が悪くなる人もいそうだもんね。

特に、ジェリーのファンは“師奶(=おばちゃん)”が多いからぁ~。


もう一つのテントでは、特典付アルバムを売っていた。

ポスターとDVD付、アルバム2枚組みで850元だったかな・・・。(←非常にうろ覚え。)

そして、ジェリーは一人“8枚まで”サインしてくれることになったそうな。

6枚でも無謀だと思ったけど、8枚とは・・・。

みんなで、

「S○NYは、タレントさんを潰してまで売上が欲しいのかっメラメラむかっ!?」

って息巻いてたけど、特典も魅力だし、少しでも長くじぇりのそばにいたいという気持ちもあって、

やっぱり皆さん、買ってました。

1,000枚のアルバムが用意されていたようですが、すぐに完売したみたいです。

私も大いに心が揺れたけど、“片付けられない女”故、これ以上、グッズは増やせないと断念。

例の“宝物箱 ”は既に満杯だし。


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20090621_1303サイン会


こちらは会場に設置されたステージ。

前の方に並んでいるのは、昨晩からの徹夜組の方々。


会場に到着したのは13時ごろだったので、“簽唱會”(←漢字の意味からするとサイン&歌唱会)

が始まる14時まで、まだ一時間ある。

“山下清体質”の私は、一人ブラブラ歩き出し、ショッピングモールの中で食料を物色し始めた。

ガイドさんが、「主催者側が発表した予定終了時刻は17時」って言っていたけど、

どう考えても、その時間に終わるとは思えない。

自分のサインの時間も何時になるか分からないから、広場を離れられないので、

サンドウィッチかなにかを買っておこうと思った次第。

モールの3階にあったスタバでシナモンロールとコーヒーを購入。

そのスタバ横の出入り口からテラスに出たら、丁度、広場を見下ろせる場所だったので、

そこから会場を眺めることにする。


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20090621_1330サイン会


会場の人だかりの様子。

新聞発表では2,000人のファンが集まったとか。

上から見た感じでも、そのくらいかな。(←わかるんかいっ?)

空は曇っていたけど、陽が射すと強烈に暑い。

傘をさしている人が大勢いるのは、陽射し対策。

時折、お天気雨がパラついたりもしたけど。

湿度もあって、かなり厳しい天候。


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20090621_1333スタバシナモンロール


テラスの手すりに寄りかかりながら、シナモンロールをいただきました。

日本のスタバのシナモンロールより美味しい気がしたのは、気のせい?

しかしなぁ~、台湾での貴重な一食をスタバで済ませたというのは、ちょっと哀しいなぁ~。

美味しかったけど。


母娘さん


シナモンロールを食べ終えて、コーヒーを飲んでいたら、背後から声が聞こえてきた。


「ここも混んでいて入れないわね。」

「下に行く?」


体をちょっとずらして場所をつくって、「よろしかったら、どうぞ。」と声をかけたら、

遠慮がちに二人の女性が隣に入って来られた。

お二人はツアーではなく、個人でイベントにいらした母娘さんでした。

ジェリーファンのお嬢さんは23歳で、お母様は“付き添いで”一緒に台湾にいらしたんですって。

“師奶(=おばちゃん)”ばかりと言われているジェリーファンの中で、若いファンの存在は貴重だわ~♪


お二人にいろいろお話を伺う中で、旅費の話を聞いた時はちょっとショックだったかも~。

公式ツアーより一日早く台湾入りして、エアーは中華航空。

帰りは明日の早朝便だというから、多分帰りの便は一緒。

ホテルは、公式ツアーではデラックスクラスの「シャーウッド 」で、

二人分の旅費が10万円ですって。

四泊五日、シャーウッド泊で一人5万円~~!!!

それを聞いて、ちょっと力が抜けたけど、

(公式ツアー三泊四日、一人部屋追加料金込みで、私は15万円ほど支払いましたので・・・)

公式ツアーはイベント参加が確約だったし、ツアーで親しくなれた方も沢山いるし、

それはプライスレスな価値なので、それは、それで良いチョイスだったと思うわ。


母娘さんは昨日の陽明山も路線バスで行ったそう。

「帰りはバスありました?」って伺ったら、「ええ、ちゃんとありましたよ。」とのこと。

そして、

「記念撮影の時ね、ジェリーが丁度私の後ろに立って、私の肩に手をかけてくれたの。

ファンなのは娘なのにね、ホントに替わってあげたかったんだけど・・・。」

って、お母様、なんて妬ましい羨ましい!!!

ジェリーって、無欲な人の近くにいくのね。

欲望ギンギラギンにむき出しの人のそばは避けるのね、きっと・・・。(キモチはワカル・・・)


そして、今日の整理券配布は何時から並んだの?って伺ったら、


お嬢さん 「朝8時から並びました(キッパリ)。」


そうなんだよね~、個人で参加するということは、何から何まで自分で頑張らなくっちゃいけないんだよね。

私は、午前中、優雅に美味しい朝ご飯を食べて、

お部屋でコーヒー片手にじぇり記事読んで幸せに浸っていたわけだし。

その優雅なひとときも、プライスレスな価値だよね。

朝8時に並んで整理券の番号は800番代の半ばだそうだ。

因みに私は、「14×X番」です。


ジェリー、登場!


そんなじぇりバナに花を咲かせていたら、14時を回っていた。

まぁ、中華だからぁ~、14時半くらいから始まるのかなぁ~と思って気を抜いていたら、

なんと、14:10頃、ジェリー登場!

「無茶苦茶、早くね?」なんて思っている私は、かなり中華慣れしてきてる?


ジェリーは、黄色いTシャツに水色のジャケットを羽織って、下はブルーのスラックスに白いベルト。

あのブルーのスラックスは見覚えがある。

アルバムの写真集で、ブルーのチェックのシャツとコーディネートしていたスラックスだよね。


ジェリーがステージに上がると、左右のステージ横からドライアイスがシューっと噴出す。

マスコミの数もすごくて、30人以上のカメラマンがステージ上でジェリーの姿を撮影している。


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20090621_1419サイン会


テラスから見たステージはこんな感じ。

私はよく立見席で音楽会を見ているので、このアングルは妙に既視感があるんだわ。


水色のシャツ、ブルーのスラックス姿でしゃがんでいるのジェリー。

そんなジェリーを取り囲んで撮影しているマスコミの方々。

ファンをバックに「これだけ多くのファンが集まったよ~」という絵ズラにしたいのね。


ファン構成


ジェリーが登場する前に、女性司会者が、集まった各国のファンに向かって、

「日本から来た人~」、「香港~」、「フィリピン~」、「韓国~」と聞いて、

手を挙げさせていたけど、もう、圧倒的に日本人が多かった。

7割弱は日本から来たファンって感じでしたよ。

2,000名と発表された来場者の中で、公式ツアーが800名、他に個人参加の方も

大勢いらっしゃるわけだから、1,200~1,300人が日本人でもおかしくない。

香港、タイのファンもお揃いのTシャツを着たりして目立っていたけど、

人数自体は日本人の比ではなかった。

そして、最後に司会の女性が、「台湾の人は~?」と聞いて、

手を挙げた人がとても少なかったので、ちょっと驚いた。

え~~、地元じゃん、何でそんなに少ないのよ~~???

「台湾では、言承旭は終わった人」っていう話はホントなの???


中華新聞に「台湾より海外で人気の言承旭」とか、「日本の師奶にこよなく愛されている言承旭」

って書かれているけど、目の前の情景を見て、その表現も的ハズレとは言えないかな~とも思った・・・。


でも、ステージに集まったカメラの台数を見ると、とても「終わった人」とは思えない。

よく言われるように、「台湾の人は生業に一生懸命で、明星の追っかけをするような大人は少ない。」

って、ことなのかなぁ~。


舞台陥没


ジェリーがファンをバックにポーズを取って、撮影をしていると、なにかドーン!

という音が聞こえた。

そしてジェリーが視界から消えた。


隣のお嬢さんに、「何があったの?」って聞かれたけど、私も状況がよくわからない。


女性司会者の「很重! 很重!(重すぎ! 重すぎ!)」と叫んでいる声がマイクを通して聞こえたので、

「ステージが陥没したんじゃない?」と彼女に言った。


って、ありえないでしょ! そんな事!

たしかにマスコミの数が異様に多いなと思ったけど、ステージが陥没するなんて危険すぎ!

ジェリーに怪我はなかったの?


この後、ステージの階段付近にいるジェリーの姿が見えたから、無事だったのは分かったけど。


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翌日の“蘋果日報 (2009年6月22日)”の記事を日本語にしたうえで、一部引用


ジェリーは昨日午後、微風広場において新アルバムのサイン会を開催した。
2,000名のファンが詰めかけ、50名近いメディアが舞台に上がった際、
支柱が重量に耐えきれず、突然、ステージ中央が陥没した。
彼は慌てて、「小心!(気をつけて!)」と叫び、すぐにステージを飛び降りた。
その後、急いでメディアに早くステージから離れるように叫んだ。
後で彼は気まずそうに笑いながら、「結局、僕が一番最初に飛び降りたね。」

彼は昨日、約12,000枚のアルバムにサインした。
一枚420元(1,260円)で見積ると、504万元(15,120,000万円)を売り上げたことになる。


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陥没のアクシデントでイベントは一次中断。

ステージの補修工事が終わり、スタッフがステージ中央で力一杯ジャンプして、

床がたわまないのを確認して、「OK!」って叫んでいた。

一人がジャンプしてOKサイン出しちゃうだすか???

中華イベのゆる~い雰囲気は大好きだけど、安全に対するゆるさはダメじゃん!


イベント再開


それでも、マスコミを分けてステージに上げるということで、イベントは再開。

ジェリーが再び登場。

再びドライアイスがシューと噴出して、完全な仕切り直し。


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また、ジェリーがファンをバックにポーズを撮って撮影。(写真は使いまわしですが・・・。)

ここで、お母様の「ジェリーって、いつも同じポーズね。」という醒めた一言。

お母様、いくら“付き添い”とはいえ体温低すぎ(笑)!


そんな感じ。    since March 28, 2005-20090621_微風広場サイン会.jpg そんな感じ。    since March 28, 2005-20090601_Freedom.jpg

20090621_微風広場サイン会.jpg


こちらは翌日報道されたその時の写真 & アルバム写真集の写真。

同じスラックスでしょ。


そんな感じ。    since March 28, 2005-20090621_1423サイン会.JPG
20090621_1423サイン会


撮影が終わって、メディアのインタビュータイムが終了して、ジェリーの歌披露。

曲目は「我会很愛ni」。

歌っている間もカメラマンはステージ上で撮影。

メディアがジェリーの左右に分かれて立っているのは、“陥没対策”らしい。


ジェリーはイベントの合間、合間にカメラのレンズに顔を近づけてカメラマンをからかってみたり、

記者さんに声をかけたり、とても楽しそうだったよ。

そして、テラスから見ている私達の方に向かって、手を振ってくれたりもしたよ。

嬉しいなぁ~♪



サイン会開始


サイン会は、14:50くらいから始まった。

ステージ上にテーブルと椅子が置かれ、ジェリーは着席の際、上着を脱いだ。


お嬢さんがそんなジェリーを双眼鏡越しに真剣に見つめている。

そして、その双眼鏡を私に渡して、「ジェリー、汗かいてるよね?」と。


そう、『ジェリーは汗かかない伝説』ってあるよね。

私も双眼鏡で見たら、ジェリーのTシャツの背中が汗で濡れていた。

どんなに美しかろうが、ジェリーも人の子。

汗をかくよね。


舞台でのサインは粛々と進んでいく。


その様子をお嬢さんがまた真剣に見つけている。

そして、又、その双眼鏡を私に渡して、「手紙、渡せるかな?」と。


「スタッフの人が受け取ってくれるんじゃない? 手紙、書いてきたの?」


と、聞いたら、コクリと頷いたお嬢。


「中国語で?」


と、聞いたら、ちょっぴり照れたようにコクリと頷くお嬢。


最近、若い子がホントに可愛いと思える自分はホントにオバになったんだなぁ~と思う。

そして、大好きなジェリーの為に一生懸命、中国語で手紙をしたためて来たお嬢の純真さが、

この時、可愛くて仕方なく思えた。


「渡せるといいね。」


そう言って、“山下清体質”の私は、またブラブラ歩きがしたくなって、その場を去ったのだった。




(つづく)