四日目 ~早朝の台北を疾走する~ | そんな感じ。 since March 28, 2005

そんな感じ。 since March 28, 2005

日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2009年06月22日(月) 


4時半にモーニングコールが鳴った。

2時過ぎまでブログ投稿なんかしていて、ベットに入ったのが午前3時頃だったから、
1時間半くらい横になっていただけだ。

一睡もしていないのに、極めて元気なのは、
昨日、ジェリー・オーラーを目一杯、浴びたせいでしょう。


インスタントコーヒーを入れて、身支度を調えて、5時40分頃、部屋を出る。

4日間過ごしたこの部屋ともお別れ。

これからチェックアウトです。


エレベーターがロビー階に着き、扉が開いたら、Hさんにばったり。


Hさん 「新聞買った?」


tara 「まだ。」


Hさん 「信号を渡ったファミマ!」


それだけ言い残して、彼女は私と入れ違いにエレベータに乗り込んだ。


昨日、京都の迷さんから新聞の入荷時間が午前6時と聞いて諦めていたけど、
ファミマにはもう新聞が並んでいるんだ!


急いで、フロントでミニバーの代金を清算して、チェックアウト。
そして、ホテルを飛び出し、ファミマ目指して一目散に走り出した。

今朝も、いつもの大安駅の横断歩道を疾走する。


そんな感じ。    since March 28, 2005-20090620_0817大安駅.JPG

これが最後の"使い回し”、大安駅交差点の写真


早朝、5時45分、台北の街はまだ、目覚め前の静けさに包まれていた。

道行く車も殆どない。

その静寂を破るような激しい靴音を響かせながら、交差点を疾走しているオバ一名。

どう見ても奇妙な光景だ。


なんで、一睡もせず、こんな朝早くから猛ダッシュしてんだよ!?

自分の有様が可笑しくて、笑いが込み上げてきた。


「日本の人は、いつも、すごいスピードで歩いている。」

TVのインタビューで、ジョセフ・チェンが日本の印象を聞かれてそう答えていた。

「どこに行くのかわからないけど、とにかく、みんな、一心不乱にすごい早さで歩いているんだ。」

彼は初めて東京を訪れた時の驚きをそう、語っていた。


“郷には入れば、郷に従え。”

せっかく南国台湾に来たのだから、もっと、ゆったりと歩けばいいと思う。


だけど、今朝の集合時間は、午前6時となっている。

そして、今日も一人の遅刻者もなく、バスはその定刻の6時に出発するだろう。

ゆったり歩いても、コンビニへ行って、新聞を買って、7~8分もあればホテルに戻れるだろう。

そう分っていても、気がせいてしまう。

走らずにはいられない。

たった4日程度の滞在では、せっかちな性(さが)は改められない。

目的がどこであれ、何であれ、時間に縛られ、早足で歩いてしまうこの性(さが)は。


そして、信号を渡って、ファミマでりんご新聞と自由時報をゲット。

帰国すれば、電子版で記事を見られるけど、せっかく台湾にいるのだから新聞を手に入れたいのだ。


私がレジで会計をしていると、日本人の二人連れの女の子が入ってきた。

荒い息遣いで、りんご新聞を見つけて「あった~!」と歓声をあげている。

分かります。

あなた達もジェリー迷ですね。


クスッと笑って、私はまた、交差点を全力疾走して、ホテルに戻ったのだった。


(つづく)