2009年02月11日(水) 曇り
友人から借りた「流星花園」は音声は中国語で字幕が日本語だったのですが、
途中、字幕と音声が全然違う箇所があります。
第一話で杉菜に宣戦布告された道明寺達がバーで飲んでいる場面。
日本語字幕では、「極楽」を「きょくらく」と言った道明寺を、
西門が「ごくらく」だと嗜めたら、
道明寺が「じゃあ、北極(ほっごく)、南極(なんごく)って言うのか?」
と反論するという話になってます。
私は、中国語のヒアリングは断片的にしかできないけど、北極、南極って言葉は全然聞こえない。
不思議に思って、ネットで中国語字幕の映像を見たら、
「了」の発音は「le」と「liao」の二通りあるのですが、
その間違いを指摘された道明寺がむくれて屁理屈をこねるという話でした。
中国語と日本語では漢字の読み方が違うから、
窮余の策で日本語字幕では「了」ではなく、「極」という漢字を使ったんですね。
で、その時の中国語字幕に表示されていたのが、ピンインの発音記号ではなくて、
今では台湾でしか使われていない注音符号(ボポモフォ)でした。
ひらがなの「さ」みたいな記号や、漢字のつくりの一部「力」とか「一」みたいな記号や、
「レ」点、「・」のような記号が並んでいて、なんじゃこりゃ!?って感じでした。
これが、私の初めてのボポモフォとの出会いでした。
へぇ~、台湾ではピンインじゃなくて、注音記号を覚えるんだ~と知りましたが、
脳が飽和状態の私は、とてもボポモフォまで覚えられないですわ。 → wiki 注音符号
では、以下にそのシーンを再現しておきます。
道明寺: 煩死了。 現在每天生活了無生趣的。(「ラ ウションチ」と発音。) (le = ㄌㄜ˙)
(あぁ、つまんねぇ。 最近、面白いことが全然ない。)
★この場合、「了」は否定の形で用いられており「全く,少しも」という意味なので、
「リャオ liao」と読むのが正しい。
どっかの国の総理みたいに漢字が読めない道明寺に一瞬、顔を見合わせて固まる西門と美作。
西門: 是了無生趣吧。 (「リャオ ウションチ」だろ。) (liao = ㄌ-ㄠˇ)
道明寺: 是了吗? (「リャオ」かよ?)
你们平常都什么説,(それならお前たちは、こういうのか?)
我吃飽了, (「ウォ チーバォリャオ」 (お腹いっぱい。)」
我死了, (「ウォ スーリャオ」) ←ジェリーは「シーリャオ」って発音しているように聞こえたけど。)
我要走了。(「ウォ ヤォゾォリャオ」 (おいとまします。)」
★道明寺はラと発音すべきところをリャオと言って西門達に反駁してます。
西門: 你太無聊了吧。 (つまらないことを言うなよ。)
道明寺: 又是同一個了。(同じリャオだろ!)
西門&美作: 够了! (「ゴォラ!」 (いい加減にしろ!)」
道明寺: 按照你们的説法, 應該説够了。
(お前達の説によれば、それも「ゴォリャオ」だろ?)
道明寺、とっても嫌みったらしく「ゴォリャオ」と発音してます。
美作: 好了,好了。 你高興就好了。 (もう、いいよ。 一人でやってろよ。)
しつこい道明寺に西門&美作、もう相手してらんねぇ~って感じです。