2007年04月17日(火) 曇り後雨
食後は、写経の時間。
「般若心経」を書き写します。
和尚さんは六道について説明してくださいました。
人は、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天上道を彷徨っている。
それら六道から解放された状態を解脱という。
解脱とはこの世の世俗的な束縛からの解放であり、自由な境地を獲得したことである。
そんなお話を思い出しながら写経をすすめていくと「無」と「空」という漢字が何度も何度もでてくる
「般若信経」の奥深い意味がおぼろげにかいま見れたような気がしました。
まだ、まだ、真理を見出すことはできませんが。
帰りに「嵩山門」をくぐって禅堂の方まで歩いてみました。
普段は、一般の参観者は立入禁止の場所なのですが、ボタンの季節だけ解放されているそうです。
ボタンは、唐代以降、中国で最も愛されてきた花。
蘭渓道隆さんもボタンを見て望郷の想いに浸ったのでしょうか。
修行を終えて無性にコーヒーが飲みたくなったので、北鎌倉駅の喫茶店でコーヒーを頂きました。
写経している時から、終わったら珈琲が飲みたいと思っていた私は解脱にはほど遠いです。
というか、世俗に浸っている方が心地良いのかもしれません。
~ 「禅寺で修行」 おわり ~