芸術劇場で野田秀樹作【農業少女】タイバージョンを観た。

初演は2000年。わたしはこれを観ていなかったので、かえって先入観なく楽しめた。

開演前にお米?の香ばしいお茶が観客に配れて、いきなりタイに来た気分にニコニコ

タイ人が作ると、
九州の農家→東北地方イサーン
昔の日本の広告看板→オールディーズな欧米風LUX?とかの看板
東京→バンコク
米→タイ米
と変換され、
その他スカイトレインや王宮広場やサイアムなどが出てきてリアルバンコクで(笑)、プンプンと南国の湿度を感じた。

うぶで純情な乙女が夢見た末翻弄されていくさまは、元々タフでたくましいタイ少女が、バンコクでサバイバルした後玉砕、というような人間味溢れる感じだった。

タイできっと先端にいる演劇人だろうし、頭もかなり良い役者さんたちなんだろう。

そんな演者が完全に東京の役者のように冷たく、テンポよく演技されると逆に戸惑ったと思うが、
愛嬌よく分かりやすく演じていたので、自分の中の(こうあってほしい)タイのイメージが損なわれずに観れた。

とはいえ、野田氏の鋭い言葉はしっかり届いていて痛みもしっかり感じた。

全体的な印象はにひたむきだし、知的だし、丁寧だったと思う。

少人数だけの芝居で、急激に場面展開する野田氏特有の演出は、あれは真似するのはかなり難しい!

というか、あんな高度な技は、野田氏本人が出てる芝居じゃないと観れないんだなと、ようやく気づいた次第です(笑)。

面白かった!
またタイに行きたくなったニコニコ
タランチュラの御機嫌☆ワーキングマザー&ベリーダンサー&世田谷新居-NEC_0554.jpg