みんな、いつも読んでくれてありがとう💗
東京都美術館でやっているゴッホ展に行ってきました。
今回の展覧会のタイトルが「家族がつないだ画家の夢」
なんかいいじゃな~い💗
12月のクリスマス時期にピッタリな感じがするわ~😊
って思って、気軽な感じで行きました。
もう会期の終わりの方だったこともあったのか、結構人がたくさんいました。
やっぱりゴッホは人気なんですね。
わたしの人生の中では、ゴッホはあんまり興味がなかったです。
ひまわりが高額で取引された話とかを聞いて、へぇ~って思うくらい。
中学校の宿題で、誰か一人を選んで論文を書く時にも、選んだのはピカソ。
ゴッホは候補にもないらないくらい、わたしにとっては「興味なしきち」くんでした( ´艸`)
そんな失礼なことを思いながら、入場してみたら、やられました_| ̄|○
いい意味でではなくて、悪い意味で。
というか、全体的に悲しみにあふれています。
彼の絵画からは寂しさがあふれてきます。
一番最初に出会う部屋で
「私は絵の中で音楽のようになにか心を慰めるものを表現したい」
というゴッホの有名な言葉が出てくるのです。
そこでウルッとして泣けてきたのですが、そのあとは感動の涙ではなくて、寂しさとか家族の色々な思いがのしかかって来て、心が苦しかったです。
苦しくて涙が出てくるという・・・
本当に胸が締め付けられます。
今までの知識だと、ひまわりとか、ゴッホのイエローとか、亡くなってから認められた偉大な画家というものでした。
でも本物を見たら、そんなのは印象操作で、わたしが実際に絵を見た感想は逆でした。
ゴッホはイエローじゃなくて、ブルー。(実際にゴッホブルーという言葉があるそうです。)
絵を学ぶ前の絵画は、決してうまいとは言えないし、才能があるようにも思えないばかりか、そもそも精神不安定なんだろうなというのがあふれ出ています。
女性の顔を書いた肖像画なんて、女性が褐色の肌をしている(黒人なのか農民だから日焼けをしているのか)のに、背景が黒。
知ってる? 黒って300色あんねん。
なーんて、おもしろおかしく突っ込まないと見ていられないくらい、苦しい。
絵の専門家はこれを高く評価するってことなのかな?
ゴッホの点描画みたいなあの独特なタッチも、ちょっと集合体恐怖症の琴線に触れる感じもして、なんとなくゾワゾワします。
どの絵を見ても、根底にある寂しさと悲しさと苦しさは隠せない。
だからわたしにとっては、この絵が慰めとなるのではなく、自分の心の傷や家族の苦しさをえぐられる感じがしました。
ゴッホは生まれつき、精神的に不安定なものを持っていて、兄弟姉妹からも疎まれる場面があったそうです。
その中で弟のテオだけは、必死に彼を支え続けていた。
テオが優しすぎるというのも、精神疾患のきょうだいを怖いと思っていた自分との違いを感じてしまう。
テオがそこまで支えなくちゃいけないってことは、その他の家族が…ということを想像してしまう。
でも他の兄弟姉妹の気持ちが、同じ立場だったわたしはよくわかるし、そっちの方に共感してしまう。
みんな苦しかったんだろうな。
みんな辛かったんだろうな。
なにより本人がつらかったんだろうな。
みんなの立場とみんなの気持ちが分かるからこそ、きっつい_| ̄|○
つらいと思いつつも、なんかじっくり見てしまい、意外と長い時間をかけて回り、最後のイマーシブ・コーナーへ。
これはすごく良かったです💗
5分くらいの映像が繰り返し流れるので、好きなだけいていいし、動画も写真もOKだし、みんなそれぞれ好きなように過ごしていました。
没入感もあるし、ストーリー性もあるし、映像もきれい。
これがあったから、今回のゴッホ展でのわたしの気持ちが救われました。
最後のイマーシブ・コーナーが良かったこともあり、次男坊が
「音楽がついていればよかったのにね」
と言いました。
そうだよな~。
音楽って大事。
ゴッホが音楽のように心を慰める絵をかきたいと思ったのであれば、彼が聴いていた音楽はなんだったのか?
彼が好きだった曲はなんなのか。
事実は分からなくても、その時代の音楽とかを合わせ技で持ってくる方が、いいような気がします。
ゴッホは、残されたテオの遺族(特にテオの奥様)のプロデュース力によって有名な画家になった。
だったらそのプロデュースの一環として、音楽も取り入れたらいいのになと思いました。
溢れ出てくるような孤独や寂しさを抱えながら聞いていた曲。
癒された曲はなんだったのか知りたいな。
ということを考えながら、会場を後にしました。
ゴッホより~、普通に~、ラッセンが好き~♪
このネタ、もともと好きだったけれど、今のわたしの心境にピッタリ。
ピカソとラッセンは、ピカソの方が好きだけど( ´艸`)
ゴッホを見ると、この歌を口ずさむようになってしまった中年時代( ´艸`)
この年になって、ゴッホの絵画を見に行くことができて良かったと思います。

ちなみに会場を出たところにこんなものを発見。
今はこの番組になってるんですね~。
この番組も観てみたい。