序

来年あたりに腰上オーバーホールレベルの大掛かりなエンジンメンテナンスを予定している。

各エンジンパーツにWPC加工を施し、エンジンの総合性能と耐久性を引き上げるつもりだ。

トランスミッション関係のパーツ等もWPC処理したいところなのだが、手間や費用を考えると、再度クランクケースまで割るのは気がひける。

特に気になるのはクランクメタル。2006年にエンジンをフルオーバーホールした時新品に交換したが、XSはボールベアリングやローラーベアリングではなくプレーンベアリングだし、高圧がかかるところなので、できるだけ耐久性を持たせたい。

…と思っていたところ、かなり前からチェックしていたXADOはどうだろうかと、あらためて調べてみた。

 

主なポイントは、

  • エンジンオイルに添加するものであるが、オイルそのものの性能を上げるというものではなく、オイルをXADO成分の「運び屋」としてのみ利用し、必要とされる箇所で作用する。
  • 高温・高圧・摩擦により微細な傷に直接作用し、セラミック金属(サーメット)保護層を形成する。
  • 世界各国で特許取得済み。ウクライナやヨーロッパの軍用車両、ドイツのTÜVにおいても性能証明を獲得。
  • 一度形成された保護層は、オイル交換後も長期間効果が持続する。
といったところで、かなり信用できると判断した。

 

 

実はXADOが日本に輸入され始めたと思われる1990年代にバイク用品店で見かけて気になり、購入したことがある。買ってはみたものの、当時は素性もよく分からず、どういう効果なのかもわからなかったため使わずじまいだった。

 

 

ということで、今回の主目的はクランクシャフトプレーンベアリングの保護だ。

副産物的に、多少なりともシリンダーの圧縮圧力復活やカムシャフト、ロッカーアームのスリッパー面の修復ができればと思っている。

 

 添加前に

2026.09.06.

78,087.5km

バルブクリアランス(タペット)を確認。

右INLETのみ、ほんの少し広げた。他は基準値内。

エンジン始動確認。

 

2026.09.09.

78,099.8km

ようやく雨がやんだ。

 

油温を通常温度まで上げるため、12km位走行。なんか妙にエンジンの調子が良い。気温が下がってきた影響だろうか。

 

まず圧縮圧力を測定。

 

左右とも8kg/㎠足らず。この古いコンプレッションゲージの精度を信用するなら、かなり低い。

 

まあ、XADOによって圧縮圧力が回復するかどうかの確認のための目安にできれば良い。

 

 添加作業

XADOはシリンジ一本4mlしか買っていない。XS250のエンジンオイル総量2.6リットルに対し一本では、まったくもって添加率が低すぎる。しかし、AIに聞いてみると『現状、エンジンからの異音が大きかったり、顕著なパワーダウンを感じていなければ、一本でも充分効果を体感できる』とのことだったので、追加購入はせず、一本だけ添加して様子を見る。

 

油温が高いうちに、シリンジでエンジンオイルを100ccほど吸い出して容器へ。まだ走行数百キロほどなのに、吸い出したオイルは結構どす黒く見える。

 

チェック窓から見ると充分きれいに見えるのだが。

 

そこにXADOを入れ良く撹拌。

 

撹拌したオイルを戻し入れ。

 

すぐ走行することにより、エンジン内全体に行き渡らせる。 

20分〜30分ほどは、最高エンジン回転数3,000回転以下での走行が推奨されているようだが、4,000回転まで上げてしまった。約15km走行。

 

  キャンツー時の感触

2026.09.12.~13.

恒例のキャンプ場へ往復約270km走行。

AIによると、通常通りの運転で良いとのこと。むしろ、時には少し回転数を上げてしっかり熱と負荷をかけてあげる方が、摩耗部分へのセラミック被膜の形成(反応)が活発に進む、と。

あと、『街乗りのゴー&ストップよりも、ある程度油温が安定した状態で連続走行する方が、被膜が均一かつ強固に育ちます。』とのこと。キャンツーは都合がいい。

 

往路、高速道路に乗ったあたりから高回転時のエンジンが力強く感じた。ただし、同時並行でGA-01(PEA燃料添加剤)を継続使用しているし、外気温も少し下がってきていることもあるので、XADOの効果として出てきているのかどうかは疑わしい。

しかも、XADOによる「修復」は、1,500km以上または20時間以上の走行により完了するのに、まだ走行300kmにもならない時点で体感できる効果があるのか?と。

 

とはいえ、である。

復路では、シフトフィールの良さ、中間加速の滑らかさも確かに感じられたのだ。なにしろ、ほぼ全回転域でエンジンのガサツさのようなものが無くなり、排気音が力強い。

XADO添加前は、5,000回転以上で巡航走行する場合、エンジンにかなり気を使っていた。ところが、むしろさらにアクセルを開けて回転を上げたくなるようになっているではないか。実際、5,500回転あたりでXS250にしては高速巡航と言える速度で巡航しても、以前のような苦しさは感じられず、きれいに吹け上がっている。

 

1,500km走行後どうなっているか、非常に楽しみになってきた。

 

これ以降は節目節目で追記・更新していく。

 

 投入後500km経過

2023.09.23.

往復約250kmのキャンツー中、投入後500kmを経過した。

エンジンのフィーリングはますます良くなっている。

始動性良好。ただし、スタータークラッチが不調で空回りすることが多いので判断が難しい。

アイドリングは極めて安定。始動直後のエンジン冷間時でも、800回転で整然とアイドリングしている。

出足から低回転加速時、トルク感(密閉感)が改善。なめらかな回転。歯切れ良い排気音。

中間加速時、アクセルを開けるのがより楽しくなった。表現が難しいが、回転の質感が高くなったというか。力強さも増している。

高回転時、5,000回転からさらに回転を上げてもエンジンが苦しい感じが大幅に減少。むしろ足回りがついていけないのが心配になるほど。

ただし、圧縮圧力はまだほとんど改善されていない様で、登坂時はギヤを落としてアクセルを大きく開けなければ加速しない点は以前と変わりなし。