日々の仕事において、

肝に銘じている言葉の一つ。


「勝って驕らず、負けて腐らず」


外科手術に勝ち負けはもちろんないが、

見かけ上の結果(例えば患者さんが元気に退院したとか、オペ時間が短く終わったとか)にとらわれない事。

真摯に、手術に向き合う事。


結果が仮に良かったとしても、

その過程、オペ内容に反省すべき点、改善すべき点は必ずある。


逆に結果が悪かった時は(合併症を起こしたとか再発したとか)、

潔く結果を受け入れて反省し、取るべき最善の処置・方策を思案する。



「驕れる人も久しからず」


平家物語の言葉だそう。

自分はオペが上手い、このオペは簡単だ、と思った瞬間、気の緩みが出て、足元をすくわれる。