こんにちは。
昔、「私の部屋」と言う雑誌がありました。
そこに熊井明子さんのエッセイがあり「赤貧洗うがごとくほどではないけれど
ちょっと貧乏をぴんくいろのびんばふと・・・」
と言うのがありちょうどアルバイトしながら洋裁学校へ通っていて
いつも欲しい物と手持ちのお金が釣り合わなくて友と「ぴんくいろのびんぼふ」
が合言葉のようになっていました。
ある日、元町を二人で歩いていたらチーズケーキの宣伝放送が聞こえてきて
珍しく少し財布の中身があたたかだったので思い切って入ることにしました。
二人にしたら大奮発。
で、待ちかねたチーズケーキがテーブルの上に
二人 「えっ??これってチーズトーストやん」
え~
お店出てからも、「チーズトーストやんなあれは!」
昨日、元町に行きそのお店はとても立派なお店になっていました。
あれはチーズトーストやでといまも思っています。
お店のホームページを見ると以前とは全く違います。
今度、元町行った折に食べてみます。
ちょっとは暖かそうに見えるかなとアイロンかけてしわを伸ばして飾ってみました。
ぴんくいろのびんばふ」
片山實子の随筆『燈火節』にてでくることばで
「夢の寝言みたいな」ものだと承知しつつ、「赤貧の境地にずつと距離のあるびんばふだけを私は知つている」と書き、いうならば自分の「びんばふ」は「ピンクいろぐらい」
ポール・クローデルのことも熊井さんのエッセイで知りました。
優しい文章ですが中身はとても濃い。