大学の生活も慣れサークルにも入り長男は楽しく学生生活を過ごしています。進んだ学部が福祉関係の学部。先輩も同級生、下級生も和気あいあいとしていて、見ていてもサークルは心地よいんだろうなぁと思っていました。


そんな中でも、学生生活とは別に競泳のための練習はコツコツと続けていました。秋田でのスポーツ大会に出たり、国内の試合に参加をしていました。


2008年···そうです、北京パラリンピックが開催される年。北京に出場できる選手の選出が行われるのです。


現在は3月に標準タイムが設定されそれを切らない限りパラリンピックには出られませんが~北京の時は協会から選出された人に通知が届くことになっていたのです。


毎日毎日練習に出かけ家にいる姿を見たことがないほどでしたが~ある日ピタッと朝から家にいるのです。家のなかを行ったり来たり。何しているんだろうと思っていたら今度は家と外を行ったり来たり(笑) 


さてさて長男は何をやっているんだろう?と思っていたら···
当然封筒を握りしめて部屋に飛び込んできました。そしてアワアワしている長男(笑)
アワアワしている目の前でのんびりパソコンをしている次男。

「ねぇ!これさぁ~」

「なに?」

「この封筒さぁ~」

「封筒?これがなんなの?」

「封筒開けて!」

「えっ?だって兄ちゃん宛の封筒だろ?」

「いや別にいいから開けて!」

「なんなんだよ~まぁ別にいいけど~」

この会話5歳違いの兄弟の会話(笑)
奇数段が長男、偶数段が次男~
この時、長男大学2年で次男は中学2年。
どっちが兄なんだか(笑)


次男は訳わからず封筒を受け取り中身を取り出し読み出した

「北京パラリンピック競泳、日本代表に選出されました?なんだこれ?」

「本当にそう書いてあるの?」

「本当にって?嘘言っても仕方ないだろ?」

「本当に?まじで?」

「信じないなら自分で見ろよ~まったく」

「うわーーわーーやったぁ!やったぁ!」

突然雄叫びをあげる長男。それをキョトンと見ている次男(笑)それを君たちは吉本新喜劇か?と思いつつ見ている私がいました。


通知が来ることを知った長男が郵便配達が来るのを待っていたのです。だからって落選を恐れ封筒を開ける大役を自分ではなく弟に任せる兄(笑)何の感情もなく淡々と封筒を開けて読む弟(笑)突然狂喜乱舞する兄。それを感情なく見ている弟。見ていて面白かった。


長男はすぐにDコーチに報告!
コーチも喜んでくれたようです。


さてさて北京パラリンピックに出られることになった長男ですが~これからとうなりますやら
では次回まで~失礼します。