私がヴォイストレーナーになったワケ。【その10】 | 最新のLA式ボイストレーニング

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タプアヴォイスアカデミー・ボイストレーナー牧野美佐のブログ

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LA式ボイストレーニング講師の牧野美佐です。

本日も、私がヴォイストレーナーになったワケシリーズです。


最初から読んで頂ける方は

【その1】

【その2】

【その3】

【その4】

【その5】

【その6】

【その7】

【その8】

【その9】

こちらの方も合わせてお読み頂けたら嬉しいです。


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私がヴォイストレーナーになったワケ。【その10】




ロサンゼルスに到着した翌日、


Kさんから宿泊していたホテルに連絡が入る。


「明日、○時からレッスンの予約取れたから、準備しておくように。」


という電話。



正直、ロサンゼルスに来てからレッスンが受けられるのかどうか不安だった。


と、いうのも、


そのヴォイストレーナーは、世界的に有名で、


グラミー賞受賞者などをレッスン生に持つようなツワモノ。


レッスン予約はイッパイイッパイで、


隙間を縫うようにして予約をさせてもらえるかどうか、だと聞かされていたので、



実は、レッスンを受けられない事も覚悟の上で、ロス入りしていたのでした。



でも、たった1レッスンでもいい。絶対にレッスンを受けたい!



祈るような気持ちでホテルの部屋で待機していたのです。




なので、ロス到着翌々日にすぐレッスンが受けられるなんて、



超ラッキー!



時差ボケに全く関係なく、興奮と緊張で眠れぬ夜を過し、


翌日、レッスンへと向いました。






そのヴォイストレーナーのレッスンスタジオまで、


宿泊ホテルから車で移動する事 約30分。




その間、誰が先にレッスンを受けるか、


行きの車内で壮絶なるジャンケンを繰り返し、


ジャンケンに負けた私が先にレッスンを受ける事に。(なんでやねん。)



やっとの事でスタジオに到着すると、


どうやら、そのヴォイストレーナーの自宅の一部分を改装したスタジオなのでした。


玄関には、そのトレーナーの名前が書いてあり、




「おぉ~~~~!!!!」



とか言いながら、まずは、その玄関からパチパチと撮影大会。



勝手に入っても良いという事だったので、



玄関のドアを開け中へと・・・・。




すると、目の前に広がったのは、待合スペース。


大きさでいうと、12畳くらいのスペースだったかな。


ちょっと古ぼけた黒い3人がけのソファーがひとつと、


これまたちょいと古ぼけた感じの筋トレマシーンが2種類置いてありました。



それを見ただけなのに、


「おぉ~~~~!!!!」


と興奮する私達。



さらに、スタジオからレッスンしている声とピアノの音が!



「すごい声。プロの歌手のレッスンなのかなぁ・・・・。」


と思いながら、耳をそばだててずっと聞き入る。



ドアの向こうでは一体何が繰り広げられているのか、


期待と不安で、私の心臓は、またまたミジンコレベルに縮こまっていました。



しばらくすると、声もピアノの音も止まり、


スタジオのドアが開きました。





「○△※×?■▽○+※~~~~~~~!!!!!」


(↑スタジオから出てきたヴォイストレーナーと生徒の英会話)




え?むっちゃ子供の声やん、は?


と思っていたら、


レッスンに来ていたのは、小学校低学年くらいの黒人の女の子。


お母さんに連れられてレッスンしに来ていたのだった。



「という事は、あの声を出していたのは、この女の子・・・・・・。」




こんな小さい頃から、



こんなレッスン受けられるなんて・・・・・・・・、



スゴ過ぎやしませんか。







しかし、愕然とするヒマもなく、



スタジオから出てきたヴォイストレーナーが、



私達に挨拶して下さった。



「○△※×?■▽○+※~~~~~~~!!!!!」




おそらく、


「はろー!みんな日本からだろう?ようこそ!よく来たね!」



的な英語だったんだと思う。




少しガサガサした、


いかにも「使い込んでいます」といったような存在感のある声で、


彼は、私達を歓迎してくださったのでした。




ドキドキしながらもなんとか初めましての挨拶をして、


スタジオ内へ。



スタジオの広さは、30畳弱といったくらいの正方形の広さに、


グランドピアノと機材、


そして、同じく黒い3人がけくらいのソファがあり、


ゆったりとした高い天井の空間。






さて、ジャンケンの順番通り、


レッスンを受けるのは、私が最初。



いよいよ



夢にまでみた、



レッスンが、



始まろうとしていた。




~つづく~