それはいつも突然やってくる。
前日まで当たり前のように
こたえてくれていたじゃないか。
それなのに、
もう何も言ってくれなくなってしまった。
もう7、8年の付き合いだ。
まさかココがキミのいない場所に
なるなんて、想像もしていなかったよ。
そっか、仕方がないんだね、
今までありがとう。
キミのおかげでこれまで
どれだけ幸せな日々を送れたことか。
・・・・・・
さっき、お別れを言ってきたよ。
大切に抱きかかえてさ。
涙が出そうになったよ。
最後にそっと触れてみたとき
とても冷たく感じられたのは
冬の夜空のせいにしておくね。
最後までキミに嫌われたとは
思いたくないんだ。
忘れないよ、とは言えない。
きっといずれ姿カタチも
思い出せなくなってしまうだろうけれど、
許して欲しい。
もう次のがいるんだ、
今日出会ったんだ。
きっとキミに負けないくらい
美味しいご飯を炊いてくれる。
だから安心して欲しい。
さようなら、炊飯器。