人生で3本の指に入りそうな失態をしてしまった。


まぁ今思い出しても情けなくなるような話。


ちなみに3本の内1つは、「海外旅行の飛行機に乗り遅れた」ことなのだが、

これもそんなやついるの?と思うほど情けない。


時はさかのぼって先週土曜日

名古屋行きを前にAM3:00に目を覚ます。

本来ならば、前日21時くらいには寝ている予定だったが、結局胸がドキドキ

ようやく眠りについたのは日を跨いでしまった時刻かもしれない。


3時間も寝ていないけれど気持ちが前向きなら大丈夫

支度をして4時20分くらいに出発

特に渋滞もなく、富士川SAに6時前に着いた。

GW比べてみても、えらい違いのラップタイムだ。

ここまでで150kmくらい走っているので、約半分くらい進んでいることになる。

非常に順調である。


さて、この後はさらに数十km走った先の菊川ICで降りる予定。

まだ名古屋に直行するには早すぎるし、途中に降りる前提で朝早くも出たのだ。


コーヒーでも飲もうかと手を伸ばした瞬間にそれに気付いたのである

大事件が発覚した。


「財布が無い!」


え・・・?

まさか、そんなことあるわけない。


って・・・どこかに落とした?

でもどこに。


高速の道中でポケットから落ちたなんてことは考えたくもない

では、SA着いてから何らかの拍子に落とした?


そう思い出して駐車場に戻ると、こちらをチラチラ見ながら、

やけにそわそわしているやつが近くにいる


あ、怪しすぎる・・・・。

財布を拾ったところで俺が戻ってきて、焦っている?

または返そうにもタイミングを逃してしまったとか・・・。


俺もそいつをチラリと見ながらドキドキしているものだから、

余計な緊張感がその場に走る


そうこうしている間に意を決したのか、

そいつはそのままバイクを走らせ、本線に戻っていってしまった。


残された俺。

いやいや、さすがに気のせいだ。

落としているわけなんかない。

今までそんなこと一度もないのだから。


そうするともう一つの推測は、「家に置き忘れた」か。


バカな。

今から150km戻って、もう一度東京から300kmを超える名古屋まで走るなんて。

のべ600km強の道のりは決して不可能ではないけれど、

同じ距離の大阪ならまだしも同じ道を往復するなんて

精神的な問題を抱えすぎて途中で事故ってもおかしくない。


しかも本当に置き忘れたのか、それとも落としたのかの区別もはっきりしない。

150km戻って家に無かったら、泣いちゃうどころじゃ済まないかもしれない・・・。


銀行を止める、クレジットカードを止める、あと何があったかな・・・。

代わりにもう一つ持っていたカードケースを見る

ここにもクレジットカードが一枚

キャッシングをすれば現金なら作れるのかなぁ。

つうか、したことないから返し方わからんのだが。

まぁ現地集合の知人もいるので最悪事情を話せば借りられる金もあるかもしれない。


つうか、現金は元よりアレがなくね

アレないとかやばいんじゃね、捕まるんじゃね

ここまで引っ張ってようやく見えてきた無事故無違反のゴールドカードがまた遠くなるんじゃね?

いや、何かは言えないけどさぁ

150kmアレ無しでバイク走らせてるとかさ!


まだ6時を少しまわったところ

一日はまだ始まったばかりだと言うのに、人生が終わった感が漂う

俺は今、静岡まで来て何やってるんだ・・・。


【問題】

「名古屋に向かう途中、150km2時間走ったSAで財布を家に置き忘れたらしい。

あなたは家に帰りますか?」


何人かに聞いたが、いずれも答えは『戻らない』だった。

いや、仮に戻ったとしても『もういかない』らしい。

そらそうさ、そうだろうともさ・・・。


そこで俺が出した答えは


『戻った』


もう1回

2時間150km走って家に帰ってやった。


視界が涙で見えなくなりながら走った。

精神的ストレスから一気に眠気に襲われる。

本気でオチ始めたところでさすがにもう一度休憩

まだ50km程度しか戻っていない鮎川PA

ベンチがあったので大の字で寝る

30分くらいそうしていたのだろうか

外はすっかり熱風で汗だくになる

汗をぬぐおうと頭に手をやったら、バッタがくっついていた。

いつもなら悲鳴をあげているところ

でももうどうでもよくなっていた


家に着いたのが9時

4時に出発して5時間経ってふりだし

往復300kmのお疲れ付き。


高速の上限は1000円じゃないし、

首都高またいでるし、

ガソリン2回給油してるし、

無駄な金もいっぱい使った。


なのにこの後にまた名古屋へ向かうと言う試練が残されているのだ。

この時間なら首都高は渋滞、さっきよりも進むのが大変になるだろう。


財布・・・。

家にあったのだけがせめてもの救いだったのかもしれない。


2回目の富士川SA

到着時刻は、11:20

名古屋って遠いなぁ・・・。