雪
こんばんは。


家の前は10cmくらい積もっています。


雪が降ると、私は決まって、ある地方で健気に生きてる女性に

電話をかけます。


「元気? 雪、大丈夫?」


彼女は、ニートでした。


私たち、会ったことありません。


電話も、昨年の暮れに、

「メールだけじゃなくて、今年中に恵子さんの声が聴きたい」

というので実現したばかり。


33歳の時に、もうひとりのニートのA君のガールフレンドとして

紹介されました。

「俺のことより、アイツの方が悲惨なんですよ。助けてやって

 ください」

とA君は言いました。


やりとりはすべてメールのみでやってきました。

セラピーなのか世間話なのか、ただもう、メールを

ピンポンと。


彼女は、車椅子の障がい者で、筋肉が融ける病気。

もちろん難病。

それなのに、障がい手当を常に親や兄弟に

取り上げられて、友人宅を転々としていた…。


でもがんばりました~。


親とは縁を切り、職業訓練所に通いとおし、昨年から正社員に

なりました!車椅子で自動車通勤です。


私のパートナーが亡くなった時、

彼女とはメールで一緒に泣きました~。


でもその彼女が最近、

「眠れないから、薬もらっちゃった」


バリアフリーとはいえ、ひとりで暮らす大変さは、並大抵では

ないはず。


「ときどきさびしくなる」


だよね、だよね~。


そんな時、私の「孤独~、さびしい~、助けてくれ~」と

わめいた私自身の過去の経験も生きてくる。


共感できちゃうわけです。くるしさ寂しさ不安がわかるわけさね。

そのために過去があったのかしらって思えるほど。


そして、エナジータッピング教えちゃうわけです、電話でね。



ガス代節約のために、早々にふとんにくるまって、

彼女はくぐもった声で言う。


「親には愛されなかったけど、愛してくれる人がいるから

 しあわせ~」



もう!ここにきなさい!

一緒に暮らそう!!って言いそうになる。


そんなこんなで、雪は今日も静かに降っています。