「うわー、すげー!」

巣穴から這い出した膨大な数のアリが地面を埋め尽くしていた。

コタロウは、バケツの水を一気に流し込んだのだ。

子供は残酷なことを平気でするなぁと思いつつ、昔自分も同じ遊びをしていたことを思い出し、思わず口元が緩んだ。