ズルル☆エイジは、客の蕎麦を啜る音が好きなのだ。たとえ顔は見えなくても、音を聞けば、自分の作った蕎麦を、客が美味しそうに食べていることが分かるからだった。少しの間手を止め、その音をしっかりと味わってから、また蕎麦を切り始めた。