ドアを開けると、真っ暗な無限の闇が広がっている。

アキラはゴクリと生唾を飲み込んだ。

追っ手が迫っている。一刻の猶予もない。

躊躇う心に鞭を打ち、一歩踏み出そうとしたその時、遥か遠く、微かに光が差し込んでいるのが見えた。