我が家の89歳の母が、「毎日、自分の死に方を考えている」といいます。
その考え方の根底にあるのは、自分自身が姑、実母の長期介護、看取りをしてきた体験です。
父方の祖母は、60代に脳梗塞を起こし右半身不随に。その後、35年近く同じ敷地内に住む彼女の子供たち(父の兄姉、我が家)がローテーションを組んで日々の介護をし、最後は在宅のまま子供たちに囲まれて眠るように亡くなりました。
そして母の実母は祖父の突然死の後、認知の混乱が起き、母と弟たちがローテーションを組んで祖母の家に同居しながら介護を
していました。しかし、それぞれの家族へのしわ寄せが大きく、結果我が家に引き取って同居介護をしていました。
ただ、その最中に脳梗塞を起こし、そのまま施設に入所、結果的に施設で亡くなりました。
在宅介護と施設介護、その両方を体験した母は、自分が在宅介護の大変さを実感しているだけに
「家で死にたい、でも子供たちに無理は言えない。でも、変な施設に入れられたくない」と口にします。
25年以上の我が家のかかりつけ医の先生は、往診をしないので、母が往診が必要になった時には、在宅治療専門の別の知り合いの医師にかかる手はずは整えました。後は、よいヘルパーさんとの出会いがあるといいと思います。
訪問リハビリの先生方からも愛されキャラの母は、相性の良いヘルパーさんとの出会いもあるでしょうし、
多分、今のままいけるのであれば在宅で穏やかに亡くなるだろうと信じています。
このところ毎日、介護の現場や医療の現場で関わっている知り合いの方たちからお手紙やメールなどをいただいています。
このコロナの流行で、ほとんどの介護施設や病院でお見舞い禁止となっています。
ところが、高齢者のご利用者様や緩和ケア病棟に入院されている方たちが、ご自分にとって
大切な人たちと時間を過ごせないことから、「せん妄」と呼ばれる幻覚症状が出たり
精神的なものからの症状を訴えることが多くなったそうです。
それで、緩和ケア病棟に関しては、お見舞いを日にちを決めてOKにしたり、ご家族一人だけ
OKにしたり、と決定が二転三転しているそうです。
訪問を認められていない施設などでもラインや携帯電話を使ってご利用者様とご家族をつなぐ
努力をされているようですが、人手不足でままならないことも多いようです。
有償老人ホームに入居されている母のお友達の方たちも、「子供たちに迷惑をかけたくなくて入居したけれど
この施設がクラスターにならないか不安。外出することもままならないし、スタッフさんや他の入所者との接触も
制限され、家族にも会えず、おかしくなりそうなの」と電話をしてこられます。
今回の事は、大きな課題を与えたと思います。
高齢のご家族の看取りの事、あえて時間をとって話をしてみませんか?
