チャーリー・チャップリンの「ライムライト」はチャップリンの人生哲学が満載の映画です。
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、あらすじの復習:
ミュージック・ホールのかつての人気者で、今や落ちぶれた存在となった老道化師のカルヴェロ(チャップリン)は、酒浸りの日々を送っていました。
そんなある日、彼は、ガス自殺を図り意識不明となっていた若い女性を助けます。
その女性テリーはバレリーナだったものの、自分にバレエを習わせるために姉が街娼をしていたことにショックを受け、脚が動かなくなっていました。
そんなテリーに自身の身の上話をして勇気づけようとするカルヴェロに、彼女も心を開いていきます。
そんな中、カルヴェロは久々の舞台の仕事に挑むも失敗、自信を喪失します。
そんな彼を必死に励ますあまり、思わず立ち上がったテリー。彼女の脚に力が戻ったのです。
それから半年後、エンパイア劇場にて再びバレリーナとしての活動を開始したテリーは、バレエ監督のボダリンクが次回公演の道化役にカルヴェロを考えていると知り、2人を引き合わせます。
かつてテリーが恋心を抱いていた若手作曲家が表れたことで、カルヴァロは自ら行方をくらましてしまうのでした。
カルヴェロの行方を追いながらも、テリーは着実にバレリーナとしての地位を上げていきます。
そして、再度大舞台に上がるチャンスを貰えたカルヴァロ。
舞台に立ったカルヴェロは、パートナーを務める老ピアニスト(バスター・キートン)と軽快なやり取りを披露し、喝さいを浴びます。
舞台後に背中の痛みを感じ、結果的にテリーの踊りを見ながら永遠の眠りにつきます。
この映画は、チャップリンの人生哲学によってできている映画といえ、人々の記憶に残る名言が数多く残されています。
死ぬことばかりを考えているテリーを励ますためにカルヴァロが熱弁をふるう言葉は、はっとされる方も多いのではないでしょうか?
名セリフ:
それぞれ欲望があるから、バラはバラらしく花を咲かせたがるし、岩はいつまでも岩らしくありたいと思ってがんばっているんだ。
人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。
人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。
なぜ死を急ぐ? 苦しいかね? 問題は生きる事だ。あとは考えないでいい。
人間は数十億年かかって存在を確認した。それを君は消そうとしている。
宇宙のどんな物よりも重要なものだ。
星に何ができる?何もできぬ。ただ静止している。
そして太陽だ。45万キロの彼方から熱を放ってる。
それが何だ。自然の資源を浪費してるんだ。
太陽はどうだ?意識がない。だが君にはある
宇宙にある力が地球を動かし、木を育てる。
君の中にある力と同じだ!
その力を使う勇気と意志を持つんだ!
希望がなければ、瞬間を生きればよい。素晴らしい瞬間だってあるのだから。
なぜ闘わないんだ。
死と同じように、生も逃げられないんだ。それが人生だ。
幸福のための戦いは美しい。幸福は実在しているよ。
生きて、苦しんで、楽しめ。人生は美しくてすばらしいんだ。
私の一押しはこれ:
There’s something just as inevitable as death. And that’s life.
死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。
- Charlie Chaplin (チャップリン) -
人は生まれたときから死に向かいます。
でもそこに行くまでの道のりは、生切るという事なんですよね。
当たり前すぎる事をつい忘れてしまいがちです。
Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination… and a little dough.
人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。
- Charlie Chaplin (チャップリン) -
これも意識をして素敵な一日を過ごします。