おはようございます!

今回は夏目漱石「坊っちゃん」を読んだので感想を残します。

ネタバレをしているので、読了後にこのブログを読むことをおすすめします。





    

親譲りの無鉄砲な性格で、損ばかりしてきた主人公。

そんな主人公が、愛媛の中学校で教師をすることになる。

田舎の中学校で、生徒や同僚と関わり合いながら、主人公は無鉄砲な性格で周りを振り回し、振り回されていく。





①夏目漱石のおしゃんな文章

夏目漱石さんの本を読むのはこれで2冊目です。


1冊目は「こころ」を読みました。「こころ」と「坊っちゃん」は内容も雰囲気も全然違いました!


「こころ」は難解な文章の中に登場人物の抱えている影が潜んでいる感じがしましたが、

「坊っちゃん」は主人公の正義感の強く、無鉄砲な性格が文章に現れていて、夏目漱石さんはこんな書き分けができるのかぁ〜と思いました!


なんていうか、夏目漱石さんの文章はおしゃれですよね!!


夏目漱石さんの有名な、肘を着いている写真がありますが、これはなかなかの流行番長じゃないと出来ないと思います。


夏目漱石さんは、おしゃんな人だったのかもしれませんね!(多分違う?それも失礼か)



②ウサイン・ボルトもびっくりな主人公の無鉄砲さ

「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。」という、インパクトのある1文から始まる本作。


この1文は有名で、私も読む前から知っていたのですが、この1文から推測されるより遥かに主人公は無鉄砲で損ばかりしていました。


2階から飛び降りたり、親指の甲を切ったり…。


教師になってからも無鉄砲な性格で、心を揺さぶられたり、周囲の人々を振り回したりしています。


無鉄砲で駆け抜けるスピードがとても早そうな主人公の性格は、ウサイン・ボルトの陸上と良い勝負をすると思います。


また、私は主人公の無鉄砲さに励まされました。


私自身も無鉄砲なところがあり、人に迷惑を掛けたりしてきたので、主人公の真っ直ぐな性格に元気をもらいました。


主人公は、主人公や私みたいに無鉄砲な人だったり、真面目に考えすぎちゃう人に、共感させてくれる、力を与えてくれる存在だと思います。



③個性豊かなキャラクターたち

「坊っちゃん」には個性豊かな登場人物が出てきますよね!


清、山嵐、うらなり君、赤シャツなどなど…。


その登場人物が主人公にいろんな影響を与えていて、読んでいてとても面白かったです。


登場人物がおもしろいというのが、今も「坊っちゃん」が愛される理由の1つなのでしょう。


赤シャツは嫌なやつでしたが、あのイヤーな感じが現代の私の生活にも通ずるところがあり、「こんな人、いるかも…」と、ちょっと気に入ってたりもします。


愛媛に行ったとき、マドンナという文字を何回か見かけたので、マドンナがたくさん物語に出てくるのかと思いきや、あまり出てきませんでしたね笑


鍋焼きうどんなど、愛媛らしさがあるところもありましたね!


知人に聞いた話なのですが、夏目漱石さんの書く小説は、綺麗だったり恋愛的な意味で好きな女性に、婚約者やライバルがいて…みたいな話が多いそうです。


その話を聞いて、そういえば「こころ」もそうだったし、「坊っちゃん」もそうだなぁと思いました。


夏目漱石さんは、一筋縄ではいかない恋が好きなのかも?しれないですね!



まとめ

とっても面白かったです!!

評価めっちゃあげたいです!!!

正直明治の方の文学にはあまり興味がなかったのですが、これからもっと読んでみようと思いました!

それではさようなら!

共感などして頂けたら嬉しいです(*^^*)