子供の頃は読書が好きで、よく学校の図書館で本を借りてました。リンドーグレーンやケストナー、いわゆる児童文学からアルセーヌルパンのシリーズやアガサ・クリスティーやエラリィ・クイーンの推理小説を子供が読めるようにしたシリーズを借りたりしてました。
ある時、大人が読んでいる「文庫本」のデビューをしてみようと近所の本屋さんに行ってみました。レジの近くは文房具が売っていて、奥に本棚が並んでいる町の本屋さんです。
そして、記念すべき初の文庫本をどれにするか真剣に考えてみました。まずは、小学生のお小遣いで買える本、という事でとりあえず文庫本の中で一番安いのはどれかを探してみました。それだけで既に買うべき本は二、三冊に絞られたと思います。次は表紙を見比べてみました。するとすぐに一冊、決める事ができました。それは星新一さんの「きまぐれロボット」という本でした。表紙の絵は和田誠さん。本はとても面白くて、初めての文庫本デビューは大成功でした。和田誠さんのイラストのおかげです。本当に大好きでした。