十七日目
12時起床
寝袋を求め、街をフラフラ。
バックパッカー街と名高いカオサンで店にぶつかれば寝袋くらいあるやろとたかをくくっていたが、結構どこにも置いていない。
5軒目くらいでやっと手にいれたが、ペラペラのシーツのような寝袋。スターウォーズで登場人物全員が身に付けているあのボロ布を彷彿とさせる寝袋。
300バーツくらいかと思って、値段を聞くと600バーツと2000円近い。ツーリスト価格だなと思いながらも背に腹は変えられず、購入。
(追記8/19 ネパールはヒマラヤのお膝元でトレッキングが盛ん。町にもショップが溢れ、質の高い寝袋が腐るほどある。焦ってバンコクで買う必要はなかった。)
ガパオ食ってないなあと思ったので、ガパオを食いに行く。
食後街をぶらぶら歩く。宿には帰りたくない。
というのも、こちらに来てから初めて日本人宿というものを利用したのだが、雰囲気が最高に悪い。いや、最高に良い。
到着時にすでにグループのようなものが出来上がり、つけ入る隙が一切ない。高校の新学期のクラス替えのあれを彷彿とさせる。
チェックイン初日組でおしゃべりを多少するが、その人たちはうきうきでテンションについていけない。なんで、うきうきかと言うとテラスハウスよろしく日本人の異性との海外メイクラブを求めてやって来ためでたい野郎なのだ。
当然、そんなノリについていけるはずもなく部屋に引きこもるor共有スペースで楽しそうに駄弁るそいつらを横目にヤニを吹かすしかないのであった。
共有スペースから漏れ聞こえる彼らの声をBGMに、Kindleで無料だった辻村深月の『ぱっとしない子』というタイトルを自分に照らし合わせながら読んでいた。内容は割愛する。
環境は学校とゲストハウスで全く別の状況なのだが、なんというか置かれてる立場が似ていておこがましくも自分がすごく憐れに思えてきた。村田沙耶香の『しろいろの街の、その骨の体温の』を読んだときのように胸くその悪さと爽快感が並存していた。
で、この馴染めなさというのは自分自身の問題なのだが、このゲストハウスはハード面でも多々欠陥のある場所であった。シャワーもトイレもいくつかは壊れていて使いたいときに使えないわ、シャワーカーテンは壊れてるわ、エアコンはついてないわ、ドアの立て付けが悪く全く閉まらないわ、ゆえに常時扉が開放されているので虫がうようよ入り十ヶ所以上は体を犯されるわ。
宿泊費は200バーツ。今までで泊まっていたところは130バーツだったのでおよそ、1.5倍ほど。
にもかかわらず満室。バンコク最強日本人宿を謳う、当に殿様商売の極み。いつか、その傲りのツケがまわらんことを、と祈りながら就床。日本人宿にはもう泊まらない、少なくともここには。
十八日目
チェックアウト直前に起床。
バンコク滞在中、4回訪れているカフェへ。多分ここが一番飯うまい。頼むメニューはもちろんガパオ。昨日のリベンジ。
50バーツと安心価格。店の母ちゃんにも顔を覚えられ大満足。
明日の夕方の便でタイとはおさらば、ネパールはカトマンズ、トリブバン空港へ。
スワンナプーム国際空港近くの宿へと向かう。
15時チェックイン。
暇をもて余していたが、外に繰り出す。
バンコクの街並みはどこへ行っても変わらんなと回想しながら、とぼとぼ歩いて30分くらい、ホステルの鍵がないことに気づく。相変わらず自分の管理能力のなさには驚かされる。
来た道を引き返すが、当然あるはずもなく、帰宿後すぐにカウンターのお姉さんに謝る。いくら取られるんやとおどおどしていたが、50バーツで釈放された。
バンコク総括
治安★×4.0(安全オブ安全。客引きもカンボジアなどに比べかなり緩く覇気がない。信号も多く交通も発達し車線も日本と同じ。)
飯のうまさ★×3.5(ベトナム同様、大抵うまい。一度だけ死ぬほど苦いカレーを食べたがそれ以外は○)
雰囲気★×3.0(東京と言うよりかはディープ目の大阪。高層ビルはそれほどないが大都会。寺院は金ぴかばかりで渋さはなく派手。)
物価★×2.5(かなり高い。日本よりは安いが、コーラは500ml80円くらいでマックもセット500円くらいはする。)
清潔度★×3.0(ベトナムよりはきれい、臭う場所もある。)
Wi-Fi★×2.9(SIMカードを入れていたのであまりわからない。そこそこ飛んでいるがあまり速くはない。)
総合おすすめ度★×3.2
過ごしやすいは過ごしやすい。
まったりには最適な土地だが、それほど安くは過ごせない。自分が飽きやすいというのもあるけど一週間でお腹いっぱい
晩飯を食いに行こうと街へ繰り出そうとしたら、ホステルのスタッフと客の中国人とカナダ人がBBQの準備をしていた。
「お前もやろうぜ!」
おんおん泣きましたわ。たらふく肉食わせてくれるし、優しいし酒も飲ましてくれるし、わけわからんジャップも混ぜてくれて、最高やん。
聞くと日本にも訪れたことがあるらしく日本のことを多少知っているらしい。
こっちに来て一番楽しかった。
続く



