16日目






0時頃に就寝するが、3時半頃に隣のベッドで気持ちよく眠る白人のイビキと寝言のコンボで強制起床。マジで常軌を逸する騒音。そして何か悪夢にうなされている。マジで知らん、勘弁してくれ。「Oh sit.」ちゃうねん。そっくりそのままてめぇに返すわボケが。

晩飯のハラル。5ユーロ。ホステルから歩いて2分くらいのところにあった。南米を思い出す油のギトギト。マズい、デカい。そして、臭い。ブラジルで食った気がする。生まれて初めてチップを置いていくという粋なことをした。味はともかく懐かしさを提供してくれたので。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスが南米のパリなんて呼ばれてる(多分知らないジャップが勝手に言い始めた)らしいけど、事実はその逆でパリがヨーロッパの南米である。おフランスへの良いイメージは元々持ち合わせていなかったし、スネ夫の母ちゃんがしょっちゅう旅行に行くくらいの知識しか持ち合わせていなかったが、この旅行でマントルよりも遥か下に、地の底の底の底に落ちた。
7時前にホステルを出て、エッフェル塔へ向かう。昨日の夜もそうだったが、キセル黒人が多く無理やり改札のドアをこじ開ける。強い、強すぎる。フランスの黒人率の高さを見て、あらためて黒人に生まれたかったと思う。強そうだから。少年時代はメジャーリーガーのアンドリュー=マカチェンのドレッドヘアに憧れたものだが、イエローモンキーがドレッドにしようものなら笑い者である。


なんてことはない。巨大な門である。着いてすぐ黒人女性に声をかけられる。車イスの人や耳の不自由な人へ向けた交通整備のための署名の活動をしていると言う。サインだけだと言うので、涙をこらえながら朝からご苦労さんという思いでサインをする。Amountという欄があり、ここにドネーション、寄付金の額を書いてくれと。生粋の偽善者なのでこういうのには弱い。しょうがないな、1ユーロくらいならと思って渡すと一口5ユーロと言う。何だかきな臭くなってきたが、手切れ金と思い5ユーロ紙幣を渡すと、車イス用とろう向けにそれぞれ5ユーロ必要だと。頭にきたので合計6ユーロを取り返そうとすると、そそくさと車が行き交う対岸の道路へと走り去った。優しさを見せたらすぐこれである。そういうとこやぞ..パリ。
この一件で、90分乗り放題の1.9ユーロの電車切符は3分オーバーくらいで使い物にならなくなった。もう1.9ユーロ課金。合計7.9ユーロの損失である。
駅に着いてすぐ券売機前で「Can I help you?
」とお声がかかる。結構です。拝金主義がはびこるパリ。外出して二時間足らず。恐るべきスピードで絡まれる。二度と来んわボケが。

券売機前がやたら混んでいたので急いで購入。2ユーロコインを入れてお釣りが10セントだが、5セント×2で出てきた。改札の中に入って気づいたので0.05ユーロを取り返すことはできなかった。これで済んで良かったが、散々だ。
パリだからなのかあるいは単独だからなのか、この旅行中一度も客引きに声をかけられなかったのに畳み掛けるように声をかけられる。観光地も考えものである。
パリの電車は余力を残して走りながら扉を開ける。先進国を名乗るのがはばかられる汚さと臭さ。どないやねん、フランス。そして7時前から5回もゴミを乗り継いだ自分を褒めたげたい。

結局降りたい駅は存在せず、自分が購入した切符はダウタウン内のみ利用可能らしく35ユーロ(約4200円)のペナルティを支払わされた。なんで乗り越し精算って概念がないねん。死んでくれ悪夢だ。死んでくれ。2度と来ない。死んでくれ。全てのやる気を失った。空港には到着しました。
続く







