一三六日目

 昼前に宿を出る。サンティアゴで動ける最終日、サンクリストバルの丘にそびえ立つマリア像を拝見しに外へ。ブラジルのコルコバードと変わらんやろと思っていたが、結論から言うとそれほど変わらんかった。







 標高800か900から見渡す大都会サンティアゴは中々壮観。コルコバードよりは人気も少なく快適だった。サンティアゴがアンデス山脈に囲まれた要塞のようであることがよくわかる。マリア像は下のとこがパックリ割れていて中には入るとマリア様のマリア様が出迎えてくれる。マトリョーシカよろしくロシアの文化はここまで波及しとるんやな。


メルカドセントロ。デカい街に一つはある築地市場的なやつ、豊洲か。昼飯を食ったあとなのでちょろっと中見るだけだったけど、魚うまそうやったな。

間違えて別の場所で食ってしまった高い昼飯がこちら。
5200ペソ。チリで初めてローカルフードの店に入った。マクドナルドとバーキンしか利用していなかったから。相変わらず油ギトギトで南米ジャンクの象徴といった感じ。これを食えるのも最後かと思うと、少し名残惜しくなる。なんてことは全くなくひたすら飛行機に早く乗りたい。出国前よりよっぽどワクワクしている。あのときは、ワクワクと言うより緊張の方が大きかった。誰に言われたわけでもなく自分の意思で決めたことにもかかわらず。英語もスペイン語もその他の言語も一ミリもしゃべれない自分がひとりで初めて海外に数ヶ月飛び、生きてこの地に戻ってこれるのだろうかという不安。案の定、インドでは高熱を出し死にかけ、トルコでは自称ドイツ人に八万円ほどぼったくられ、ウユニではうんこを漏らしたり..。最初の不安はズバリ的中しました。「これも旅行や」と少しは懐かしく感じる。はずもなく普通に今考えてもムカつくことの方が多い。楽しいこともあったけど、その何百倍もいらんことの方があった。自分の肛門括約筋も肌質も語学能力のなさも全て浮き彫りになり、募るのは自己嫌悪ばかり。何はともあれ無事に帰れるのだから万事オーケー。終わり良ければなんとやらでさぁね。そう思わんことにはこの約5ヶ月間が空虚なものに帰してしまう。高校の同期はゴリゴリに働き大学の同期は就職を決めて卒論に終われてる中、自分は何をやっとるんや、と自問自答する日々だったからたしかに虚しくはあるけど。とにかく、海外はしばらくごめんです。



一三七日目

 帰るやで!バスに乗って13時過ぎに空港に着きました。なんちゃらベニセデスみたいな名前の。バスではマスミサイルの曲を爆音で流していました。イヤホンもないし周りも各々自分好みの曲を爆音で流しているので。日本ではまず見られない光景。フライトは夜だけど、Wi-Fiも宿より速いし快適。

財布をパクられたバーキンにも別れを告げ。

出国時一人ではできなかったチェックインももう、ひとりでできるもん!

 次回、次次回あたりが最終話。自分の中の編集部と相談したいと思います。あ、スペイン語もバイバイってチャオなんですね。最近知りました。ちゃお。

続く