5日目


 7時半頃に起床。10時にベルギーはブリュッセル行きのバスに乗る。ここから隊員の離脱を挟みながらハンガリー、オーストリア、チェコなど周遊する予定だ。物価は西側の半分ほどと聞く。胸の高鳴りがおさまらない。20分遅れでバスは発車。13時30分にブリュッセル着。車内では高橋尚子よろしく『LOVE2000』を聴きながら英気を養う。


 ブリュッセルに降り立った瞬間から臭いたつションベン臭。さすが小便小僧の国と言ったところか。そして感じる黒人の霊圧。アフリカに少し近づいただけで移民がべらぼうに増える。飛び交うフランス語とビンビン感じる治安の悪さ。オランダとは明らかに違う。気持ち南米とかに近い。


 14時少し前にホテルに到着するが、フロントの黒人兄ちゃんが14時ちょうどになるまで入れてくれない厳格なタイプでチェックインできない。このホテルは駅から三分と立地は良いが、Wi-Fiもつながらないしドミトリータイプの二段ベッド蛸部屋スタイルだし、それでいて一人50ユーロ(6000円)もするもんだからぼったくりにもほどがある。ビビりのバカ林がセキュリティ面を考慮してどうしてもホテルが良いと宣うため必然的に宿の値段が上がる。バカは飯屋もレストランで取りたいタイプで、ごった煮自炊鍋で良いのでキッチンがつきの安宿で済ませたい自分とは相容れない。この譲歩し合う感じも一人旅じゃない醍醐味か。


 パーティーの悪口ばかり述べてきたが、みんなオフラインマップや翻訳アプリ、あとはバスや空路のチケットを取ってもらっているのであんまり文句は言えない。感謝しています。


荷物を置いて、街を散策。

小便小僧。がっかり名所と言われておりたしかにがっかりだが、皆ががっかりしているのを見ると案外がっかりな気分にはならなかった

ワッフル。ツレ二人は我慢できずに写真を撮る前に食した。甘すぎて、ほとんど捨てていた。プレーンが最適解だった。 

広場

ヘルジュース。まずい

 美術館はもういいやとなり、行かなかった。18時過ぎに宿に戻り19時半頃に晩飯の店を探す。腹が減っていたこととチマチマみみっちい貧乏旅行を続けてきたので、自分は汚い大衆食堂で軽く飯を食って部屋に戻るスタイルで良いと思っていたが、皆はガッツリ観光レストランで召し上がりたかったようなので歩きながら無限にプリプリしていた。結局、街の中心地まで30分かけて歩き広場前の「The 観光レストラン」のような何の風情もない場所で一人17ユーロかけて飯を食った。臭い大衆料理屋なら半分で済んだろうに。ただ店員のちゃんねぇがなかなかの娘(皆で元気一番娘と名付けた)だったのでまぁ良しとしよう。

晩餐。高ぇけど、うまい

 翌早朝ピラフがパーティーから離脱するので、今日のうちに清算を済ませる。麻雀よろしく点数計算をしたら自分だけ105ユーロ負けで、あとは皆30ユーロ勝ちくらいで平たかった。こんなことならクレカバンバン切ったのに..。残りのユーロも少ない。



6日目

 ピラフを早朝4時前にバス停まで見送る。アムステルダムスキポール空港に戻り、帰国し肉体労働をするためだ。バス停まで7分くらいなのに「朝は野党が出るかも」とビビっていた金玉の小さい男をバス停まで豪雨の中「南米はなぁ..」と一人海外通ぶりおじさんマウントを取りながら見送る。一人で宿まで帰るのやだなと思っていたので自分は自分でミニサイズ金玉ボーイだった。たまたまバカ林も起きていたので無理やり連れていく。ツレのもう一人ピラフ2は相変わらず寝ている。アムステルダムからそうだがよく眠る男である。

 バス停につくとバスもすでに停車していた。最後にヤニでもかまして別れを惜しもうとなったが、見送り側が吸いきる前に「寒いからもう俺、バス入るわ」とピラフは車中に消えてしまった。豪雨の中送ってやったのになんてひどい仕打ちをする薄情なやつなんだとピラフの悪口で一盛り上がりしつつ、バカ林とびしょ濡れになりながら帰路を引き返した。

 我々は9時前のフライトで、次の目的地ハンガリーはブダペストへ。宿に戻ったバカ林は「寝ると起きられないから起きておこう」とほざき6時半頃の電車を心配していたが、床につくや否やイビキをかきはじめた。死んでくれ。結局、自分が5時半頃まで起きるハメになる。ピラフ2も相変わらず爆睡。

 6時前に宿を出て、駅へ。シャルルロワ空港まで鉄道で行けると聞くが、券売機でどれを買えば良いのかわからず警察のおばちゃんに聞くとシャトルバスでしか行けないと言われる。おとなしく、シャトルバス乗り場へ行くと17ユーロ(約2000円)もする、あとで調べると鉄道で9ユーロで行けたからバス会社とグルになってたんやね。車中で一睡もできなかった僕とは対照的にバスでツレ二人は爆睡をかます。よう寝ますな。

 8時前出発の便は9時を過ぎて出発。ツレ二人は22番の座席で隣同士。自分だけ斜め後ろの25番の座席で一人仲間外れにされた。「交替しようか?」、「ごめん一人で!」の一言もなく二人は颯爽と自分たちのシートに座った。いや一人でもいいねんけどさ..。日本人の美徳わい、気遣いわい。いいんだけどさ。

 真ん中の席になったのだが、両サイドのフォーメーションは左に体重100キロを優に越える黒人女性(天使にラブソングをに出てきそう)、右サイドは白人の身長190以上はある兄ちゃん、とイエロモンキーのプライドを完膚なきまでズタボロに引き裂く完璧なフォーメーション。このLCCを恨むか航空券を取ったバカ林を恨むかまたはその両方を恨むか、いやバカ林だな。取ってくれたことには感謝。

 2時間弱目をつぶっていたらあっちゅう間に11時前にブダペスト到着。市内までは電車で50分ほど。

続く