九六日目

 ターミナルにはフジモンとは別のコリアンとタクシーで行った。彼は僕とは異なりアルゼンチン側のイグアスへ。本日使ったお金はその運賃を折半した3ドルのみ。バスターミナルで水もおごってくれたしなんとお礼を言っていいやら。

 何も考えずに宿を決めるのは些か良くないと痛感した。旅行の楽しさって案外宿に左右されるとも思う。その点今回のとこはオーナーが優しくてとても良かった、蚊は多いけど。宿が旅行に潤いを与えると言っても過言ではない。宿がクソだったらクソでブログの愚痴は弾むが、精神衛生上良くない。今までは値段ばかり見て選んできたけど、もう少ししっかりチョイスしてみよう。次の宿は評判が良い。


 アスンシオンでは両替をしなかった。というか両替屋すら見つけられなかった。いったいどこにあるのか。現地人も観光客が来ないと諦めている印象。もうちょい頑張れよ!宿の宿泊費をドルで支払い、そのお釣りで手に入れた12000グアラニーのみ持て余している。フォスドイグアス行きのバスは定刻の0時に出発。




九七日目

 5時半頃に叩き起こされ、バスを降車。乗っている人もいたけど、あれはブラジル人とパラグアイ人だろうか。地図を確認すると、国境の5キロほど手前のところ。イミグレーションが開くまでの待機かなーと呑気に考えていた。


空港のようなラウンジ。水とコーヒーもある、コップはないのが唯一にして最大の難点。


 フジモンがイグアスの滝は雨の日がおすすめと言っていた、迫力が晴れのときと桁違いだと。予報では向こう数日ずっと雨で、今も強めの雨が降りしきっている。雨は嫌いだし濡れたアスファルトの匂い以外でその恩恵に預かることは生まれてこの方ほとんどない。野球やってたときに練習サボれたくらいか。まあ今回ばかりは雨に感謝。イグアスはブラジル側とアルゼンチン側の二つあるのだが、フジモンによると絶対両方見るべきとのこと。天候もバッチリだし今日明日で二つとも行くしかない。


 それよかトイレが開かない。かれこれ30分以上イライラしながら待っている。誰やねんこんなに長くうんこすんのは。他の奴のこと考えろやと思っていたのだが、普通に外から施錠されていて6時くらいにスタッフが解錠。いやガチャガチャしてるの見てたやん、おっちゃん。早よ開けんかい。


 昨日のナムルとキムチを中心とする野菜類の食物繊維が効いたのだろうか、もりもりうんこが出る。面白いほどに出る。三度ほど排便。スッキリしたのは良いのだが、トイレを出てすぐに異変に気づく。皆がいない..一緒にバスに乗っていた仲間たちが消えている。どこへ行ったのだろう。待てど暮らせど彼らは戻って来ない。置いていかれたと気づくのにそれほど長い時間はかからなかった。ターミナルのおっちゃんに聞いてみたら「お前のバスはもう行ったぜ☆ミ」は言う。何が「☆ミ」やねん。点呼くらいせんか。もう歩くしかないやん。


 8時から国境を目指して歩行スタート。国境までは5キロほど。宿までは9キロほど。全部で14キロほどの歩行。こんなん朝飯前。


12000グアラニーを持っていてもしょうがないのでターミナルで買えるだけくれ!と言って手に入れたお菓子たち。全部チョコ類だし、これで220円くらいって些か高い。

国境となる川

川の手前にパラグアイのイミグレ。5秒で通過。川を渡って左側にブラジル側のイミグレ、スルーしちゃいそうになるくらい存在感が薄い。3秒で通過、あっさり入国できた。再び雨の中を宿までひたすら歩く。11時頃にホステルに着弾。入った瞬間に貧乏くじを引いたと察する。うわトリップアドバイザーとかのシール貼りまくってる系の宿。「○○が取材に来ました」って言ってる飯屋と同じ。超苦手。

このセンスもきついし、無限にEDMが流れているのもバーが併設しているのももう、全部無理、限界。24hフロントオープン!ってドヤ顔で言ってるけど13時チェックインらしく自分の他にも服ビシャビシャにしながら入口で待たされている欧米人がいる。クソ宿の特徴その1.融通が効かない。客が風邪を引くとか一切考えない。マニュアル第一。特徴その2.守銭奴。明日アルゼンチン側のプエルトイグアスに行くと言ったら「うちでツアーを申し込め!ほんとに安いよ!」と。一応聞いてみるのだが、やっぱり自分で手配した方が安い。特徴その3.金払いが悪いとなると途端に態度が変わる。EDM流れてる系の陽キャ宿では酒やツアーに金を払うヤンキー欧米人が好かれがち。おとなしめで財布の紐固めの貧乏旅行者、それかアジア人に対しては当たりが強い。気がする。特徴その4.スタッフの宿への帰属意識が強い。タイの日本人宿もそうだったが、「うちは、ほんとにアットホームだから~」みたいな感じで誇りとアイデンティティーを押し付けてくる。しばくぞ。13時まで待っても全然中に入れてくれない。愛用のHUAWEIちゃんはサマータイムを先取りしているけど、4日かららしくまだ12時。チェックインを諦めてブラジル側のイグアスを攻める。

昼間からビールをかましてビーストモード。観光前はやっぱこれよ!



うーわしか言ってなかった。圧巻の絶景。


宿に戻って周辺を散策して飯屋を探すのだが、店が死ぬほどやってない。死ぬほどというかマジで一軒もやってない。10軒以上まわるが、灯りすらついていない。なんなんや、この商売っ気0の街は。ダウンタウンから6キロほど離れているのも大いに関係しているか。


腹が減って一切のやる気を失う。不本意だがコンビニで夕飯。お湯があるか聞いたら、姉ちゃんがあたりめぇよって感じでカップに水道水をドバドバ注ぎ始めた。「うわ、マジかこいつ」
唖然とする俺をよそに水を入れたカップを電子レンジに投入。それも3分ガッツリ。知らないよどうなっても。容器溶けてへか?麺は大丈夫か?と心配になるが、案外普通。何味かわからんけど。

よう見たら公式のやり方だ。ブラジル特別使用か。すごい、ちょっと感動。日清やるやん。


 宿に戻ってヤニかましてたら、ドイツ人男女に絡まれる。「朝、濡れながらお前入口おったやん?俺らも同じように待たされててんや。ほんまこの宿クソよな。」みたいなトークで盛り上がった。結局深夜までしゃべってビール×3おごり、ごっつあんです。最近はごっつあん力が上がっているのかも。英語をロクにしゃべれないのがほんとにもどかしい。彼はトリリンガルならぬカルリンガルの理系。イケボだし白人だし勝ち目なし。これからセックスするんやろうなという雰囲気でそのお膳立てをした感も拭えないが、おごってくれたので幸せならオッケーです。




九八日目


 9時半頃に宿を出発。ほんとは8時に出る予定だったけど、酔っ払って寝過ごした。酒ってクソ。バス停を探すけど見つからないから歩いて国境へ。10時半頃にブラジルイミグレで一応出国の手続き。日帰りならいらないとの情報もあったが、お前ら犯罪者やで。不法入国やで。バカタレ。イミグレを出てちょうど国境にバスがいたので乗り込みアルゼンチン側のプエルトへ。情報と違い降車場所はターミナル的なところではなく道のど真ん中だった。真っすぐ道沿いに行けばバス停くらいあるやろと踏んでひたすら前へ行くが何にもない。しゃあないから引き返してみると降りたところの向かい側にバス停発見。クソ無能のせいで一時間ロス。


 12時頃にやっと国立公園に到着。予定より90分遅れ。一時間以内に行けるとこなのに二時間半かかった。要領の悪さが出ている。観光地について調べすぎるのも良くないけど調べなさすぎるのも良くない。何度目の教訓や。


 チケットについては事前に調べておいた。現金しか使えないと書いていたので朝にレートは悪いが25ドル分のアルゼンチンペソと交換してきた。しかし、カウンターを見るとがっつりマスターとビザのシールが貼ってある。誰やねん、ガセ流すのは。このクソブログみたいな殴り書きならいざ知らず『ブラジルからプエルトイグアス(アルゼンチン側)の行き方を徹底ガイド!』みたいにきっちりした情報と見せかけての嘘。ドヤ顔で紹介する嘘。ほんまにやめてくれ、ダサいぞお前。


むしゃくしゃして滝を見る前の昼間からビール。クソバーガーとあわせて800円とか。さすがに高いけど、もうどうでもいい。


 アルゼンチン側はだだっ広いので中を電車が走っている。プラットフォームを目指して歩くが、整理券がないと入れてくれないらしい。なんやそりゃ。戻って整理券を発行。それを示すのだが、あと15分待てとのこと。なんやそりゃ。




ぶっちゃけブラジルよりアルゼンチン側の方がよっぽど良い。近いし、でかいし迫力が桁違い。観光客もこっちの方が多い気がした。

 滝は良いのだけど観光客のマナーが悪い。横柄。滝の回りは柵で囲まれているのだが、ゴミツーリストどもが見終わっても柵にもたれかかり占拠している。後ろで待っている人もお構いなしに。こいつらは自分さえ良ければいいんだよ。ほんとに害悪、しばきたい。イライラして腹が減り園内のサブウェイで爆食い、800円くらい。この時点で帰ってシコって寝たい以外の全ての感情を失った。アルゼンチン側は上から滝を見たり下から滝を見たりできるコースもあるのだが、もうどうでもなるくらいには疲れている。帰る。

 バスでプエルト市内へ。ターミナルに到着するのだが、フォスドイグアス行きのバスが一生来ない。周りのやつらに聞いてもお粗末な回答しか得られない。こいつは歩いた方が早いなぁ。12キロほどの歩行を決意。その前に再び爆食い。思うにお金を持っている限り何かしらに流してしまうんだろう、人というのは。ピンサロによく行ってるときはタバコを吸ってなかったけど、ピンサロに行かなくなってからはタバコを吸うようになったし。

 軟弱日本人ブロガーどもはバスとか電車を使うことを第一に考え、それをドヤ顔で書いて嘘かほんとかよくわからん情報を流布しアクセス数を稼ぐが、歩けバカタレ。自分の足を信じろ、もやしか。

 まぁ歩いた、二日で50キロほど。ブログは消えるしイライラが止まらん。もっと良い言い回しとかあったのに、思い出せへん。マジでしっかりしろや藤田晋のおっさん。明日は24時間バスに乗る予定。ぼちぼち休憩しないと身体が持たなそうです。

続く