九三日目
サンタクルスのバスターミナルでは激遅だが一応Wi-Fiが通っている。500分毎に30分使えるWi-Fiだから一回しか使わす気がない。
残金は10.50ボリ。200円ないくらい。これでなんか飯でも買おうかとなっていたが、南米お得意の「ターミナル使用料」という謎の税金(なんで切符に含まれてへんねん)を支払うとあっという間に残金は0.50になった。普段の使用料は2とか3とかだが、国際線は高いらしく10。一気に便所すら行けなくなった。昨日もらった60ボリはちょうどだったんだと少し感動。全ての出来事ってつながっている。ドブに片足突っ込んだことからサンタクルスに一泊することを決意したが、体力的にも精神的にもそれで良かったと思う。濡糞はどうあがいても感謝のしょうがないが、まさかドブに感謝することになるとは。
18時頃にチケットを購入した窓口に行くと昨日のデカいおっちゃんがいた。「ヘイ!ジャップ!」とバカにしているのかすごく気さくなのかよくわからないが、もてなされる。ボリビアではこういうところでも英語を話せない人がいる。おっちゃんもその一人で今日泊まっていた宿の白人と日本人の他のもう一人のスタッフも英語を話せなかった。まぁそれはいいのだが、領収書と引き換えにチケットをゲット。今までは領収書がチケット代わりだったのに国境を跨ぐときくらいはしっかりしなきゃいけないのか。チケットに記載の時刻を確認すると出発が領収書に記載されていた18時半から19時になっている。なんでやねん。
18時40分くらいにバスが来た、のだが出発一分前になっても乗客は自分一人。そんなにパラグアイ行く人おらんのかい。たしかに南米一周する場合でもパラグアイはスルーされがちだけが、お隣のボリビア人すら避けてしまう場所なのだろうか。よっぽどだな。20時頃に警察の乗客チェックがあってバスは予定を90分ほど遅れて20時半に出発。20時前になって人が集まり始めたので俺用の出発時刻だけ早かったのか?なんじゃそりゃ。
パラグアイに着くと一時間時計が早くなるので明日の21時半くらいに到着するのか。バスターミナルは中心地から6キロほど離れているようなので歩くとなると真っ暗だなぁ..。少し怖い。


バスでは残飯のような晩飯が出た。鬼のようにマズい。特にパンは濡れ雑巾みたいな味で最高。というかなんで米とパンを同時に食わすねん。量が少ないので二秒で完食。ジュースはチケットを買ったとこのおっさんにもらったやつと同じ銘柄。昨日同様、ラベルがニチャニチャしている。ファンタの下位互換。

食後にボリビアの出国かパラグアイ入国に必要な書類っぽいやつを渡されるが、こんな雑な印刷でええのん?しかも紙の質はわら半紙。南米すごいよ。ボリビアに入るときも雑だったけが、これは今まででワーストレベル。加えてテーブルとかないのでめちゃめちゃ揺れんのにどう書けっちゅうねん。ペルー→ボリビアのときもそうやったけど根性で書くしかない。紙に再度目を通すとこれ英語表記がなくてスペイン語オンリー。まじか!?東南アジアから来て、始めてやぞこんなん。ボリビア?パラグアイ?恐るべし。何一つ理解できないので三秒で諦めて寝ることにした。まぁ着いたら着いたでなんとかなるでしょう。あとで気づいたけどこれはバス会社のアンケート的なやつだったので書く必要は一ミリもなかった。
ボリビアよりペルーの方が人はあったかい気がした。経済的な余裕も関係あるのか。南米の中でもちょっと違う。ボリビアの飯はひたすらまずいと聞いていたが、それは違う。たしかにまずいけど、うまいのだ。クセになるまずさ。特にラパスなんかは最高だった、見た目の悪さも含めてまずうま。昔、オードリーの若林がオールナイトニッポンで「超うまい飯食ったときってカーテンぶち破ったり、皿割りながら『うまいーーー』って叫びたくならない?」的なことを言ってたけど、そういう感覚に陥るまずうま。ただし米は普通にマジでまずい。パサパサで籾殻を食わされているのかと思うくらい。ジャポニカ米がいかに優秀か思い知らされる。
ボリビア総括

この国境越えバスがなければ2万ちょい。うちウユニが6000円くらいと考えたら超優秀名会計じゃないでしょうか。ラパスほんと好き。一日食べ歩いても500円くらいだし、まずうま。息切れはすごいけど。スクレもまた行きたい。サンタクルスはもういい。ウユニの記憶はデリート済。
治安★×3.0(ペルーとおんなじくらい。)
飯のうまさ★×4.4(まずうま!ラパス最高。ただ東にいくほどひたすらまずくなる。)
雰囲気★×3.5(ラパスとスクレ良い!ウユニ?知らん。)
物価★×4.0(ペルーより全然安い。ただ、水だけやたら高かった。)
清潔度★×3.3(ペルーよりはきれいな気がした。)
Wi-Fi★×2.0(ペルーより雑魚。SIMカード入れてもLTEの概念すらない。)
総合おすすめ度★×3.4
★は少ないけど、また行きたい。
※全て独断と偏見です。
九四日目

時差は一時間早まり12時間。日本のちょうど真裏。前日は21時頃に就寝。隣に誰もいない、というか乗車率が30パーくらいなので乗客みんなゴローンと寝転がってる、身体はバキバキだが。
7時頃に叩き起こされて出国証明みたいなのを書かされる。もちろん英語表記あり。まもなく荷物ともども乗客全員降ろされ。横並びにさせられる。何かが始まる。自分のターンが来たら荷物を持って前のテーブルへ行き中を見られる。二分で手続き完了。マジで適当。「日本人?どのシティ?」って感じで立ち話をする感覚。それが終わると後ろの建物で出国と入国の手続き。ボリビア側は3分で無事出国。今度はパラグアイ側。「アリガトウ。ユーアーサムライ。」と知っている日本語を並べてスタンプ押捺。こちらも二秒で入国完了。ちょろすぎて笑う。ちなみに便所かまそうとしたら3500グアラニー、5ボリビアーノの課金システム。公的機関やのに..。うんこマンとして指名手配されていなかったようで逮捕されず一安心。

大国境。これで陸路国境越えはベトナム→カンボジア、カンボジア→タイ、ネパール→インド、ペルー→ボリビア、そして今回のボリビア→パラグアイで五度目。バス乗ってるだけなのに達成感があってコスパ抜群。あと四回やる予定。
外に出て同じバスのヤニ乞食にタバコをやる。楽しいトークでもしてくれるのかと思ったらだんまり。礼わい?

オンボロバス。昨日は暗くて気づかなかった。「Movie!」ってドヤ顔で書いてるけどモニターという概念がこのバスに存在すはずもなく。
警官がドイツ人の姉ちゃんに「You are beautiful.」って言いながらナンパしてた。出発待ちの間もずっと姉ちゃんとベタベタしてた。働けバカモン。

働かない犬。飼い主に似たのか。とてもかわいい。戯れつつ出発を待機。8時20分頃、ようやくリスタート。待ち時間長すぎる..。すぐに朝飯。

これを朝飯と言い張るのだから大した根性。あっぱれ!朝ごはんはその日のパワーの源になる。こんなんじゃ元気は出ない。夜までバスに乗ってるだけだけど。クッキーかと思ったらウエハース、ビックリマンチョコ苺味。うまいし懐かしい。昔ビックリマンチョコにはまったのを思い出す。NPBコラボでビックリマンじゃなくてビックリマンの画風の野球選手のシールがオマケでついていた。辛いさんとかヤニキとかのシールが出たときは嬉しかった。
アスンシオンまではあと15時間くらいか。携帯は繋がらないのでタブレットで動画を観るか寝るかの二択。後者を選択しても別に体力は回復しないのが悲しい。
10時前に警察の検問がありバスに乗り込んでくる。このあとも何回かそういうことがある。ちょいちょい乗客を拾いながらまったりバスは進む。12時過ぎにまた乗客全員を降ろしての検問。二回目は結構ガッツリめで圧縮袋から服も出されて、床に置かれるのでどろどろになる、一昨日洗ったばっかやのに..。バックパックの中はめちゃくちゃだが、なんなくパス。12時半頃にリスタート。バスに戻ると皆何かしらの飯を手に入れてる。どこでゲットしたんや..。お腹空いた..。

デフォの昼飯。道は容赦なくデコボコなのに、ナイフとフォークを使う食事。チキンはどこでもコンビニで買うサラダチキン並みの大きさ。パサパサでまずいが、友人のymdから餞別にもらったカレー粉をマヨネーズに和えるとタンドリーチキンに早変わり、めちゃくちゃうまい。ymdありがとう。米は相変わらずのまずさ。サンタクルスで一度ニチャニチャ感が増したと思ったら、ここに来て一気に籾殻度を高めてきた。粘度は0。食後に正露丸をかまそうとしたら凸凹道にやられた。半分くらいぶちまけた。回収できる分は回収したが、多くの粒がシートとシートの間ににめり込み強烈な異臭を放っている。後部座席はトイレの強烈な臭い。俺は入り口付近の最前列に座っているのでそこからも強烈な臭い。今やこのバスは頭からケツまで公害臭を放っている。数日前の自分のようだ。ごめんなさい皆さん。あと約10時間の辛抱です。
その後も何度か警察に止められながら、アスンシオンまで残り240キロ地点のガソリンスタンドで初めての休憩。コンビニ的なところがあったので恐る恐るクレカを使えるか聞くと使えるらしい!ボリビアでは結局一度も使えなかったからクレカを使える喜びに浸る。

値段を見ないで購入したアイスと謎のエナドリ。28000グアラニー、一回の会計でうん万といくのはベトナム以来で結構焦るし慣れるまで計算がややこしい。まあ、パラグアイは2.3日長くても5日とかで抜けるんだけど。今のレートで100円が大体5000-5500グアラニーと覚えよう。すると、日本円でおよそ522円。たっか。アイスとドリンクだけやで。空港かいなここわい。味はいずれも普通。ダークドッグちゃんにはとてつもないまずさを期待していたのだが、ただのモンスターエナジーで拍子抜け。しかも「imported」って書いてる、輸入品なんかーい。どこのやねん、これ。見てみたらオーストリアのやつらしい。南米の謎ドリンクを期待してたのにEU製品だった。
バスは17時前にリスタート。21時頃には着くノリなのか。アイマスクをついさっきまでしていて座席に置いていたのだが、なぜか消失している。絶対バスの中にあるのにどっかに歩いていったのか..。
運ちゃんすごいよ、ほんとに。二人体制で24時間バスを交代で運転し続ける体力と集中力はダテじゃない。しかもバスこんなにボロいのによう運転できてる。乗客はただ寝てるだけで疲れてるのに。普通にチップあげたい。あげないけど。
ちょうど日本を出てから三ヶ月を経過したので、色々と振り返りたい。まずは個人的に目標にしていた「短距離移動で乗り物を使わない」というやつを達成できているか確認したい。
【タクシー】
ネパールに深夜に到着したときに一度使用。10キロくらいの道のり、800円ほどの支払いと記憶。これは怖かったのでノーカン。
【トゥクトゥク】
アンコールワットでは未使用。インドで死ぬほど体調が悪くて三度使用。それ以降もトゥクトゥクにナンパされることは幾度となくあったが、乗らず。体調不良はノーカン。
【電車】
バンコクとイスタンブールあとはアテネで市内-空港間の移動で使用。いずれも40~50キロと記憶。短距離というより中距離なのでノーカン。
【循環バス】
長距離以外だとアテネで市内→空港まで、ペルーのリマ市内で名ばかり「メトロ」を利用、真っ昼間に。前者は40キロとか、後者は20キロとかだったかな。これはアウト。
ミッションは失敗しているけど中々頑張っている。偉いよ自分。暗くて怖くても歩いてるもん基本。ホーチミンでもプノンペンでもシェムリアップでもアテネでもワルシャワでも。毎日10キロ以上は歩いてるし。とりあえず残り期間もタクシーは使いたくないですね、バスも。
あと自分磨き普通にしてます。トルコから。記憶の限り
トルコ×3
ペルー×7
ボリビア×5
です。オナ禁してても、別に肌はキレイにならないしイライラしてムカつくので解禁した。溜めてちゃダメですよ男の子は。隙あらば自分語りブログですいません。あたたかい目でお見守りください。
英語はまぁ「聞き取れるんだけどー」と言い訳しておく。スペイン語は単語を少しだけ..。「ポロ」=鶏肉、「カルネ」=牛肉、「バニョ」=便所、「バーロー」=泥、あと数字を1~10までは。6と9が思い出せないや。これでも生活はできる。もちろんセニョールとかセニョリータとかオラはわかる。なんぼのもんじゃい!
19時過ぎにバスが草むらで停車、残り55キロ地点。普通に行けばあと一時間なのに..。時間調整かなんかで30分も待たされる。蚊がブンブン入ってくるのが辛い。バスの中では6.7回厠を利用したが、ほんとに男で良かった。汚すぎて立ってじゃないとようできひんわ。

長いのでヤニを吸う。夕陽がきれい。いや早よ走らんかい!
リスタートしてすぐの20時前にまた警察に止められる。もうええて、スベってんで。アスンシオンまであと50キロとかなのに。蚊がヤバい、このバス。また検閲が30分ほどかかる、ポリシア。このあとも2.3回ストップ。通してよほんまに。ちゅーかサンタクルスからアスンシオン行くのに70ドルもしたけど飛行機とどっち方が安いんやろ。EUなら飛行機の方が安いことままあるけど..。サンタクルスのバスターミナルの横に国際便飛んでるかは知らんけど空港あったし、これで飛行機の方が安かったら相当悔しいぞ。あとで調べよう。
21時頃、残り20キロ地点でまたまたまた警官がジャックしてくる。ほんまに勘弁。もう真っ暗やけど早いうちに歩きたいねん。お腹も空いたしどっかで飯かましたい。ドルしか持っとらんけど果たして使えるのだろうか。結局なんやかんやで到着は22時前。24時間半の移動。帳尻合わせ感がすごい。こっから飯食って宿を探さないといかんのや。頑張っていきまっしょい。

目の前のスーパー的なところで購入。3000グアラニー、およそ90円。有能か。ポーランドの75円ほどではないけど、うまい。473ml、500より少ないけど、ちょうどいい。タバコと酒で良い感じの腹になる。とりあえずダウンタウンに向けて6.7キロの行程をひたすら歩く。目星の宿もあるが、23時前に入れてくれるだろうか。国道沿いとはいえかなり暗い。怖い怖い言いながらもアルコールをチャージしたので良いテンションで歩ける。一時間ほどで到着。ボリビアと違って坂がないのでひょいひょいだ。ホステルのイタリア人スタッフの姉ちゃんが超優しい。パラグアイやるやん。とりあえず二日宿泊することが決定。酒も安いし長居もありか。
続く