初めての“犠牲祭”。 | *tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

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何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!

 

現在、トルコは

Kurban Bayramı/クルバン・バイラム(犠牲祭)

の大型連休、真っ最中!

 

トルコ暮らし4年生にして初めて

犠牲祭の儀式に立ち会わせてもらいました。

 

そもそも旅行者としてトルコに来ていた頃は

犠牲祭の儀式に遭遇することを恐れて

旅行時期が被らないように!!なんて思っていたのに。

人の考え方ってのは

環境によって、いくらでも変わるもんですね。

 

トルコへ本格的に越して来る前

お試し1ヶ月滞在をした2012年の秋

犠牲祭の儀式を遠目に目撃したときも衝撃的だったなぁ。

その時の様子は →コチラ← から。

 

でもあの時、遠目に目撃したのをきっかけに

「いつかきちんとした形で、立ち会ってみたい。」

という気持ちが芽生えました。

 

翌年、トルコに住み始めて1年目の犠牲祭。

カメラマンでもある友人夫婦が、儀式に立ち会い

その時の様子を記録した写真の数々を見せてもらいました。

鮮明な写真を見ながら、立ち会った際の話も聞かせてもらい

「やっぱり私も、立ち会いたい。」

と強く思ったのでした。

 

その思いも虚しく

2年目・3年目の犠牲祭は、そういった機会もないまま

私にとってはただの“連休”として過ぎ去ったのでした。

 

そして4年目。

いろんなご縁が重なって集まった友達数人と一緒に

イスタンブールからバスで2時間半のとある村に住む

トルコ人×日本人夫婦のお宅に伺うことに!

しかもそこは、まさに3年前に

友人が儀式に立ち会わせてもらったお宅!!

 

「立ち会うなら、友人が経験したように

犠牲祭の儀式の本来の意味を大切にしている方のところで。」

と思っていたので、願ったり叶ったりでした。

 

 

この日は犠牲祭2日目。

“犠牲となった動物の血で染まった大地を清める雨が降る”

という言い伝え?があると聞いたことがありますが

今年はまさに、犠牲祭2日目に雨が降りました。

(去年はどうだったっけかなぁ~?)

 

 

イスタンブール育ちの旦那さんと、東京育ちの奥さん。

生粋の都会っ子たちが、知り合いもツテもない村で始めた農業・牧場生活。

 

 

 

 

 

立ち会いたいという私達の到着を待って

儀式は執り行われました。

 

今回、生贄となった羊さん。
自分の運命を受け入れているかのように、全く暴れずじっとしていました。

儀式の前に、羊さんに手を添え、感謝の気持ちを伝えました。

 

 

儀式の様子は、まばたきするのも忘れるくらい

しっかりと見させてもらいました。

初めて見る光景に衝撃を受けるかと思ったけど

意外にもその瞬間を

落ち着いた心持ちで見守っている自分がいました。

 

なによりも

自分で愛情込めて育てあげた羊さんの命を

自らの手で絶つ旦那さん(と親族の方たち)の

真っ直ぐな想いが伝わって来たからこそ

落ち着いて見守っていられたんだと思います。

 

一緒に立ち会っていた息子クンたちも

まだとっても小さいのに、きちんと見届けていて

これも、お父さんとお母さんが

ちゃーんと言葉で伝え、態度で示しているからなんだろうな。

と思ったのでした。

 

 

それにしても

さっきまで温もりのあった“動物”の羊さんが

見る見るうちに“お肉”になって行く様子は

本当に驚きの連続でした。

動物の体内を目の当たりにしたのは初めてで

驚きの声が止まらない私・・・。

 

そして何より、みなさんの手際の良さに脱帽!!!

 

 

儀式に立ち会わせてもらった後は

息子クンが、お庭をみんなに見せたい!とのことで

近くの街に住む2家族の方たちも合流して

みんなで広大な敷地のお庭へ。

 

 

 

 

お庭にある、りんごの木。完全無農薬!

上の方になっている赤い実を、大のオトコふたりが肩車して

木の棒で突いて落としたのを、みんなでいただきました。笑

 

 

広大な敷地には

羊さんと鶏さんの小屋があり、野菜を育てている畑があり

果物の生る木があり。

そして、子供たちにとっては夢空間!な

お父さんお手製の、ぷちアスレチックまで!!

 

緑たっぷり、生き物いっぱい、自然の恵みモリモリ

そして好きなだけ走り回れる広大な空間。

空気もキレイだし、子供が自然から学びながら育つには

最高の環境!!

でもその分、お父さんとお母さんは

不便で大変なこともたーくさん、だと思います。

 

 

 

 

 

ガラガラと小屋の扉を開けると、一斉に振り向いた羊さんたち。

不審者を見るような目で見られている気がしたのは気のせいかしら?

 

 

 

 

 

番犬GUCCI、可愛かったなぁ。にしてもグッチって・・・!笑

もう一匹ワンちゃんいて、そっちはPRADAかなんかかと思ったけど

全然関係ない名前だった。

 

 

 

 

 

みんなでお庭見学をしている間に

捌きたての羊さんのお肉を使って、美味しそうなお料理が!!!

旦那さんの親族の方もイスタンブールからいらしていたので

総勢約25名が一堂に会して、ランチタイム☆

 

羊肉のKavurma/カブルマ(炒め物)とサラダ、下にはPilav/ピラウ(ピラフ)もあるよ。
そして、お隣の家の牛さんの絞りたてお乳で作った自家製Ayran/アイラン(塩入ヨーグルトドリンク)も!

 

 

新鮮なお肉って、本当に臭みがなくって美味しい!

特にレバーで味の違いを感じました。

みんなで共有した命のありがたみ、みんなで囲む食卓。

噛み締めていただきました。

 

 

 

 

食後はなんと!

ジャポンゲリン(日本人妻)のみなさんからの手土産、お手製デザートだぁ!!

淹れたてのチャイとの相性、バツグンでした♪

 

 

 

 

 

ほとんどの方が初めまして!だったので

お互い「Youは何しにトルコへ?」てな話に華が咲き

その横で子供たちは

「ねぇ、みてみてー。みてー。みてみてぇー。」と

オトナたちの気を惹くことに一生懸命で

てんやわんや大盛り上がりw

 

老いも若きも、トルコ人も日本人もみんな一緒に

ひとつの空間で寛ぎながらお喋りタイム。

なーんかいいね。あったかいよね。

 

楽しいお喋りタイムのあとは、それぞれ思い思いの時間を。

私は、村散策部隊に混じってお出掛けしましたよ。

 

またこの村散策を通して

更にいろーんなことを感じたのでありました。

その様子はまた後日!

 

 

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