今回は次の問題を見ていきましょう!

 

 TODAY'S
 
東魏で府兵制が施行された 〇か×か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  正解は×です

府兵制西魏で施行されました

 

魏晋南北朝の王朝では後の中国王朝においても採用されることになるさまざまな制度が確立していきました

主なものを時系列でまとめてみましょう

 

 

九品中正法…曹丕が建国した220年に制定した、漢代の郷挙里選に代わる官吏登用制度で東晋、南朝まで継続しました。地方に中正官を置き官吏志望者を九品に分け(九つのランク)官位を与える制度でしたが、中正官と豪族の結びつきが強くなることで、豪族の子弟が優先的に選ばれるようになり、腐敗していきました。このような状況は西晋においては「上品に寒門無く、下品に勢族なし」と言い表されました。

屯田制…魏建国前に曹操が採用し、建国後も継続しました。兵士に田地を与えて耕作させ、生産物を地代とする制度で、魏の国力増進に大きく貢献しました。

 

 

西晋

占田・課田法…司馬炎(武帝)が制定しました。耕作面積の基準などに関する法律と考えられていますが、詳細は不明なので、名前だけ覚えましょう。

 

 

東晋

土断法…匈奴との戦い(永嘉の乱)に敗れた西晋は南進し都を建康に移します(東晋)。この際、北からの移住者たちが無戸籍になったこと、その一部が豪族の私有民となったこと課税が出来ないという問題が発生し、これを解消するためにできたのが土断法です。無戸籍民たちを原住地で戸籍編入することで課税を可能にしました。

 

 

北魏

均田制…国家が国民に田地を給付し、収穫の一部を税として国家に納めさせ、定年で土地を返却させる制度で、唐代まで用いられました。日本にも伝わり班田収授法のもとになりました。

 

 

西魏

府兵制…均田農民に兵役を負わせる徴兵制度であり、隋、唐でも用いられました。