異なる英単語二つが、用字用例辞典的には同じ表記をされる例です。具体的には、「loyalty」と「royalty」です。
私が仕事をしていてよく出てくるのは、「royalty」のほうです。著作権料、特許料などの意味のときですね。そしてその意味のとき、ほとんどの場合は「ロイヤリティー」と発音しています。用字用例辞典には「ロイヤリティーとも」と記載があるので、著作権料、特許料などの場合は「ロイヤリティー」と表記してもよいと思われます。なお、国会議事録で今現在調べた限りでは、「ロイヤリティー」の表記のほうが多いです。
そして、「loyalty」のとき、忠誠心などの意味のときですが、こちらは例外の表記の記載がないので、用字用例辞典的には「ロイヤルティー」表記の一択のようです。
表題に括弧をつけた理由はこの微妙な違いですね。いつも調べている辞書では双方表記は「ロイヤリティー」「ロイヤルティー」のどちらでもよいようなので、どちらでも日本語としては間違いではありません。ただ、忠誠心の意味で「ロイヤリティー」と表記するのは、用字用例辞典的にはいけないようです。
ちなみに、用字用例辞典とは無関係ですが、本来英語では著作権料、特許料などのときは複数形で表記します。「royalty」だと、王族などの意味で用いられるようです。
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