「覚める」 or 「さめる」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

これも結構難しい使い分けだと個人的に思います。
なぜかといいますと、これまで一緒くたにして使っていたものを、用字用例辞典上では異なる表記で記載しなければいけないからです。

用字用例辞典の記載によると、平仮名で「さめる」と記載するほうは、「褪」もしくは「醒」で表記できる場合のようであります。
例をそのまま引用しますと、「覚める」は、「目が覚める」「迷いが覚める」「麻酔から覚める」「寝覚めが悪い」で、「さめる」は、「色がさめる」「酔いがさめる」「興ざめ」です。

「色がさめる」はいいとして、ほかはちょっとわかりづらいです。
というかはっきり言って「酔いがさめる」と「目が覚める」はどう違うのかわかりませんので、辞書で調べますと、デジタル大辞泉には、「覚める/醒める」と一つの項目で記載されております。
そこに記載されている意味は、以下のとおりです。

1 眠っている状態から、意識のはっきりした状態に戻る。
2 眠気や酒の酔いが消える。
3 心を捉えていた迷いがなくなる。正気を取り戻す。冷静になる。

これを用字用例辞典の例と照らし合わせてみると、1は「覚める」、2と3は「さめる」ということがわかります。

わかりますが、出てきたらうっかり間違った表記をしてしまいそうですね。
改めて見て危険な気がしたので、私も今納品前のチェックリストに追加しました。こうしてリストはふえる一方です。