イチローはどう見たって天才。
最近のイチローは、天才の領域で天才語を話してるので、正直、理解不能です。
少なくとも、日本のファンの為にコメントしていません。もっとファンサービスをして欲しと思うんですが、
「プレーを見てくれ、俺たちはそれだけで充分だろっ?」と
言われているような気がします。しかしイチローは、
生まれたときからの天才でもなければ、一人で大きくなったわけでもないのです。
この本の前半部は、イチローの野球にプラスの影響を与えた3人の大恩人の話です。
一人目は河村健一郎さん。
イチロー入団時の2軍打撃コーチ、「振り子打法」と呼ばれた当時のイチローの打撃フォームの生みの親。
「振り子」について語ります。
一軍コーチは独特なフォームを「直せ」といいましたが、最終的にイチローは自分のやり方を貫き通します。
『当時の一軍コーチから「最後のチャンスだ。俺の言うことを聞くんであれば教えてやる。聞かないんであれば自分で勝手にやれ」と言われ、きっぱり
「聞きません」
と答えたという。』
試合に出てなんぼのプロ野球選手が。
イチローは監督の土井さんについて、
「話が長いのには参りましたね」
と話し、本書も軽くコーチ論について触れています。
話が長いのは逆効果になる、って事がわからないコーチが多いと思います。
「どうすれば心に響かせれるか」
それを考え実践するのがリーダーです。話が長いと、絶対にいい影響はあたえられません。
「わからん奴には厳しい指導がいるだろ。だって、このままじゃ困るんだから。本当はオレだってこんな事は言いたくないんだよ。それなのに、ちゃんとやってくれないもんだからな・・」
という理由かどうかはわからないが、長い。しつこいのは男も女も嫌われる。
10km走だと思って走っての10kmなら、体力の普通にあるやつなら心地良く走りきれるものです。でも、
いくら走らされるのかわからない時は、5kmでさえ、走ってるときは苦痛。不快感になります。
本書でも、
「指導の言葉というのは、タイミングを見定めて、簡潔にいう必要がある」
と述べています。実際は逆が多い。
「今それ、関係なくない?」
という不必要な内容とタイミングで、簡潔に言うと伝わらないと思い込んでるに違いないような回りくどい執拗な言い方。
そして同じことを何度も繰り返し言っている。
本書の後半はメジャーリーガー、新庄・野茂・長谷川を一人づつ焦点をあててます。
『通用しない』と誰もが言うと、
「だよな~」っという
無責任、かつ無神経なコトを軽々しく言う人が多い。
試合だって、ゲームセットの前にあきらめておくと、気が楽だよね。
負け試合が進行し、
最終回になり、二死になり、とうとう終了した瞬間、負ける心の準備がしっかり出来ているから、
「まぁこんなもんだろ」と、あっさり出来るし、
「ほらみろ、やっぱりダメじゃん」って。
もし、これからメジャーへいく誰かが活躍しなければ、必ず「やっぱり」と言われるでしょう。
通用しないという根拠を、後からたくさん見つけるからです。
でも、新庄は活躍しました。
新庄が1年目を終えて帰国したときに「通用しない」と言われたことに対して
「今言うと、子供じゃないですか。だぶん、『今年はマグレ、来年はダメだろう』って、言われるでしょう?」
との発言を、俺達はどう受け止めるか。
「天才はしんどいことなんだな」と、少し理解できたように思います。
