高橋尚子

今日、行われた東京国際女子マラソンで

高橋尚子が見事優勝した。


この大会は、彼女にとって因縁の大会だった。

2年前、この大会で結果を残し、アテネオリンピックの出場権を得る

と同時にその記録までも期待されたのだが、

レース後半でまさかの大失速。

その結果、オリンピック代表選手から落選してしまった。


そして、その後は怪我の影響で満足に走れず、

暗闇の2年間を過ごしてきた。


彼女は、こう言っていた。

「2年前の東京から私の時間は止まっている」と。


彼女自身、東京国際女子マラソンでこの2年間の決着をつけたいと

思っていたに違いない。

だからこそ、全治1ヶ月の右ふくらはぎの肉離れをおこしながらも

強行出場に踏みきったのだろう。


僕は、正直、彼女の陸上人生ももう終わりなんだろうと思っていた。

もうあきらめてるんだろうと。


違った。


すごかった。

35km過ぎでのスパート。シドニーを思い起こさせるような走りだった。


レース前にこんなことを言っていたそうだ。

自分の走りで、今、暗闇にいる人に夢や目標を持って、

1日1日努力することのすばらしさを身を持って伝えたい。


また、レース後のインダビューで彼女はこうも言っていた。

小・中・高生はもちろん、30代や中高年の人も
どんな些細なことでもいいから目標を作って

れを達成するために一日を生きていって欲しい。


同世代の彼女の言葉、そして走りに素直に感動した。


人々に自分の走りで強烈なメッセージを送る。
プロのアスリートとはこれほどまでに
影響力がある職業なのだ。

高橋尚子だからなのかもしれないが・・・


―結果―

東京国際女子マラソン

優勝 高橋尚子(日本)                2時間24分39秒

2位 ジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)     2時間25分15秒

3位 エルフィネッシュ・アレム(エチオピア)   2時間26分50秒