今日の1冊。
『心はどこへ消えた?』
東畑開人
終わりは良いものだ。
少なくないカウンセリングが、
最初にクライエントが思い描いていたのとは
異なる未来にたどり着く。
あって欲しかったものが失われ、
想像もしていなかったものを手にする。
心が現実と向き合い、
それを飲み下そうと格闘すると、
そうなる。
様々な限界と折り合うために、
古い願いを埋葬し、
新しい希望に
手を伸ばさざるをえなくなる。
その結果、
思いもかけない、
いびつな生き方に
なるかもしれない。
それでも、
そこにその人の
オリジナルな人生がある。
長いカウンセリングの終わりに、
心には深い創造性があることを
いつも感じる。
この方のご本は
愛のある観察眼で
人間の本質的なことを
ゆるっとチカラを抜ける文体で
語ってくるとこが
大好きなのですよねぇ。
全体的に笑わせて要素多め。
くすくす笑いながら
心をつかまれる一冊でした📕