この前もおすすめした書籍、「ははがうまれる」を読んで、

 

最後の章に震災の話がありました。

そこで、

『災害後の「心のケア」のマニュアルには、遺族に対して言ってはいけない言葉がリストアップされている。「彼は楽になったんですよ」「がんばって乗り越えられないといけませんよ」「できるだけのことはやったんですよ」などがある...(抜粋)』

とあった。

 

それを読んでいて、ふと思い出したこと。

 

早産だったことを周囲に告げてから何度か言われたこと。

 

「赤ちゃんはやさしいあなたを選んで産まれてきたんだよ」

 

というニュアンスの言葉。

きっと慰めるために、気をつかって言ってくれているのはわかるんだけど、

なんだかモヤモヤした。

私をもし「いい人」だと言うのなら、「今までのおこないがいい」と言うのなら、もっと子育てが楽な障害のない赤ちゃんが産まれてもいいはず。

本当にそうなら、なんで神様は「いい人」に障害がある子を任せるんだろうか。

元気に何の問題もなく育てられる方がいいに決まっている。

 

なんでそう言うんだろうと思っていた。

 

 

とはいえ私も、

自分も含めて、毎日病院に赤ちゃんに会いに通っているがんばっているお母さんに、なんて声をかけたらいいのかわからなかった。

すでにギリギリの精神状態までがんばっている人に「がんばって」とは言えない。

 

そういう時に、なんて言われたら自分が楽になるのかも、なんて言ってあげたらいいのかも、未だにわからない。